歌詞

夜の匂いが鼻をくすぐった　重い足どり葛藤の中を歩く

あの窓一つに居場所があるんだな

どうして僕は　こんなに虚しいんだろう

路地裏で鳴く子猫の目に映った

暗いまなざし　月明り(ムーンライト)の下で青く

この鞄一つ捨てられない僕は

いつまでこんな情けない気持ちでいるんだろう

損得も　後悔も　見通しもなく

ただ純粋に明日のことだけ考えていた

スカスカのランドセル　百点のテスト

君と遊びたくて泣いた　あの冬の日

昇らない朝日を探して　誰かの優しさが怖くて

「独りの方が楽だよ」って　笑うのに

呼び出しボタンを押す指先

失くしかけの心を繋いで　何かを取り戻したくて

月と二人ぼっち　藍に溶けよう

こんな夜なら、どこまででも。

寂れたブランコ　揺られて仰ぐ　淡い星空　月光のない宵闇

あのトンネルで　君と交わした誓い

どうして僕は忘れていたんだろう

責任と　将来と　制限時間(リミット)が縛る

ただ空想の中で生きられたらいいのに

夕暮れ時のチャイム　響く靴音

世界全て握ってた　少年の日

変わらないものを探して　君の温かさが怖くて

「二人の方が楽しいよ」って　簡単に

心の鍵を壊さないで

薄れてく思い出に浸って　初めからやり直したくて

月と二人ぼっち　哀に溶けよう

こんな夜なら、どこまででも。