セックスとピストルのジャケット写真

歌詞

fetus

烏有

愛を孕んだ夜が水底に沈む

街は皮膚の奥で胎動している

乾いた掌でそっと確かめて

小さな国は私の中に在る

心非ずの儘で一頻り泣く

重ねた色に淡い夢が堕ちる

他愛も無い 許せない思いの丈抱き締めて

逸れては消える街灯揺れる

塞がらない傷口の奥に

最低な願いの枯れた欠片

原罪を纏う雑踏

灰色の羊の群れ

壊れかけたロザリオにまだ縋って

縋っている

祈りはいつしか呪いになって

都市を身籠って灰になって

時代は深く深く夜の方へ溺れる

そこに在る最後に飾って

誰も気付かない儘終わって

生まれ変わる街も人も

全部あなたのものになる

夜が明ける

藍に絡んだ夜人殺す筈

忘れた事で白を切る明日

カラフルな非行が畝って

Just give me “Kill me.”

緩く朽ち果てた夜

傘もなく雨に濡れ

靉靆と歌う誄歌

咲いていた 寄る辺も無い哀婉に

祈りはいつしか呪いになって

都市を身籠って灰になって

深く沈むことも厭わない儘で

終わりを探しているの

モノクロに変わって墜ちていく夢の中で

もっと愛を 愛を

操られている

迷宮の中でまだ藻掻いている

ただこんなに愛していたって

憎しみは消えないんだって

もう鎖を解いてよ

操られている

天球に張り付いた月が嘲笑っている

「そうさ。どこにも救いなんて無い。」

  • 作詞

    烏有

  • 作曲

    烏有

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