銀色注ぐ街のジャケット写真

歌詞

シャドウルーティーン

イトマP

Day1

一昨日と同じことに

騒がしくてまだ慣れない

グラスに水を注ぎ込み

落ち着こう

見渡す先あなたの世界

結ばれていく線と線で

たじろげばいつまでも異世界

踏み出す先あなたの運命だよ

逃れようとしないで 忘れようとしないで

身を隠しても心は従順

誰もが口にする勇気とやらで

光が手を伸ばす場所へ

Day2

鏡に映った私が

昨日と違いまだ慣れない

ベタついた髪を流して

落ち着こう

見渡す先あなたの世界

誰かの手には銀の結晶

たじろげばいつまでも異世界

私の身には銀の血漿

また逃れようとしないで 忘れようとしないで

身をやつしては心の収縮

誰もが口にする愛情とやらで

光が手を伸ばす場所へ

Day3

片付けた寝室部屋が

綺麗すぎてまだ慣れない

グラスに水を注ぎ込み

落ち着こう

見渡す先あなたの世界

口に出せない夜があるんだ

たじろげばいつまでも異世界

涙が膝に落ちた光景から

逃れようとしないで 忘れようとしないで

身を削っては痛みの吸収

誰もが口にする大丈夫だよ

光が手を伸ばす場所へ

Day5̷

数え切れない細胞が

疼き出してまだ慣れない

グラスに水を注ぎ込み

飲み込もう

見渡す先 暗闇世界

ぽたりと落ちる液は透明?

いつまでいつまででも異世界

ぽっかり空いたOを塞いでゆこう

逃れようもないね 逃がしようもないね

導き出すあなたの正解だもん

忘れようもないね 忘れられないね

馴染み出せば離れないみどろ

ちゃんと慣れなくちゃ‪

誰もが口にする正義とやらで

私は一息 つく

どこまでも果てしなく長い後悔と

光が手を刺す場所へ

  • 作詞者

    イトマP

  • 作曲者

    イトマP

  • プロデューサー

    イトマP

  • プログラミング

    イトマP

銀色注ぐ街のジャケット写真

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街は静まり返っていた。あの賑わいが嘘のように、色彩と笑顔が消え去った街並みには、冷たい風だけが吹き抜けている。
私は一人、薄暗い路地に立ち尽くしていた。かつての喧騒を知る私の目には、この異様な静寂が重くのしかかる。
それでも、足は動かない。目を閉じれば、あの日の輝かしい記憶が瞼の裏に蘇る。
あの馬車に乗った姿。歓声に包まれながらも、どこか寂しげに微笑む表情。私はその瞳を、いつまでも見ていたかった。
けれど、その思いは胸の奥で鍵がかかったままだった。
過ぎ去る季節の中で、目の前にあったはずの大切な存在は、遠く手の届かない場所で変わり果ててしまった。
「もう、あの日には戻らないのか。」
誰に向けたのかも分からない言葉が、氷のように溶けて消える。
自分でも分かっている。彼女は戻らない。いや、戻るべきではないのだ。
私はただ、この場所で生き続けなければならない。それが彼女の望んだ未来なのだから。
街の時を告げるチャイムの音が響く。それさえも、不協和音のように耳に刺さる。

今日も間違いなく――暗く悲しみで満ちた果てのない一日になるだろう。

"