Silver-soaked city Front Cover

Lyric

Dow is Cheeful

ItomaP

寒い夜に続いてた通り雨がもうやんじゃった

陽気な気分でこの狭い狭いお部屋に

じゃあな

叫び散らしてる路地にへばるこの街から

流れ行く人をずっと見つめ通りすぎてく

でもね、それじゃあ誰かの正義が夜に溶けてこの陰の栄養に

食い尽くさせる瞬間を見続けてしまう

はっと吐いた白い両手 照らすフットライト

道の隙間 絶えず残る愛のグラフィティ

交差点が消える頃に冷たい雨が

またぽつぽつ降り出した

さよならに隠れてたこの怪物は君から

苦しみと恐怖の未来をただ埋め込み

きっといつか

寒い夜に続いてた通り雨だ

もうやんじゃった

陽気な気分でこの街を食い潰して

じゃあな

砂浜に名前を刻み込み

僕らまだ見ぬ先を闘う仲間たちね ずっと

月日は流れ なぜか波の音が耳を刺す

願いもスケッチも風にさらわれてたみたい

可能性を探り進む遠い海へダイブ

それに反比例 時は進むライフペナリティ

今日も今日と数えきれぬ廃墟に鳥が

この場所に留まるようだ

愛などに意味を持ち値札付けちゃだめだよ

何から伝えても分からなくなるだけだ

どうかジーザス

寒い夜に暗がりでひとり泣いちゃだめだよ

雫が落ちる頃自分の背を見られて

じゃあな

なぜ泣くの何もないその滑稽な表情でさ

助けを呼ぼうともただ落ちる堕ちるそれだけ

じゃあなジーザス

狭い部屋 見慣れてたこの光景は何かが

足りないと感じる私は何者かな

腐りかけ 期限切れ 崩れかけたこの場所は

意味なんてないから荷物をかき集めて

じゃあなジーザス

縛られないアイラブユー そんな歌で逃げようと

幸せに噛み付く私の夢を離して

じゃあな

  • Lyricist

    ItomaP

  • Composer

    ItomaP

  • Producer

    ItomaP

  • Programming

    ItomaP

Silver-soaked city Front Cover

Listen to Dow is Cheeful by ItomaP

Streaming / Download

  • 1

    Umbrella city

    ItomaP

  • 2

    Forgetful Color

    ItomaP

  • 3

    Boy and Wicked Melody

    ItomaP

  • 4

    COOL CUTiE

    ItomaP

  • 5

    Flower Mantis (Blossoming ver.)

    ItomaP

  • 6

    Welcome to the Deep Sea

    ItomaP

  • 7

    Shadow Routine

    ItomaP

  • ⚫︎

    Dow is Cheeful

    ItomaP

  • 9

    Solo Screening

    ItomaP

  • 10

    Ice Thaw

    ItomaP

  • 11

    Add Me to the Cream Soda (Preservative+ver.)

    ItomaP

  • 12

    Gabriella's Anguish

    ItomaP

  • 13

    Σ Research Lab

    ItomaP

  • 14

    Gangster

    ItomaP

  • 15

    Happiness forever

    ItomaP

  • 16

    Sun Phase

    ItomaP

街は静まり返っていた。あの賑わいが嘘のように、色彩と笑顔が消え去った街並みには、冷たい風だけが吹き抜けている。
私は一人、薄暗い路地に立ち尽くしていた。かつての喧騒を知る私の目には、この異様な静寂が重くのしかかる。
それでも、足は動かない。目を閉じれば、あの日の輝かしい記憶が瞼の裏に蘇る。
あの馬車に乗った姿。歓声に包まれながらも、どこか寂しげに微笑む表情。私はその瞳を、いつまでも見ていたかった。
けれど、その思いは胸の奥で鍵がかかったままだった。
過ぎ去る季節の中で、目の前にあったはずの大切な存在は、遠く手の届かない場所で変わり果ててしまった。
「もう、あの日には戻らないのか。」
誰に向けたのかも分からない言葉が、氷のように溶けて消える。
自分でも分かっている。彼女は戻らない。いや、戻るべきではないのだ。
私はただ、この場所で生き続けなければならない。それが彼女の望んだ未来なのだから。
街の時を告げるチャイムの音が響く。それさえも、不協和音のように耳に刺さる。

今日も間違いなく――暗く悲しみで満ちた果てのない一日になるだろう。

"