LATINAのジャケット写真

LATINA

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情熱のラテン音楽、魔性のリズム。MAYAの甘美なる誘惑『LATINA』!サウンドプロデューサーにオルケスタ・デ・ラ・ルスピアニスト斎藤タカヤ氏を迎えた本格ラテンミュージシャンとの共演による意欲作。オリジナル楽曲2曲含む待望の高音質ラテン作品。
目の覚めるような鮮度、立体感、そして熱量溢れるサウンド。
ラテン録音の第一人者である水谷勇紀氏が捉えた、さらに先鋭化されたAMBIVALENCEのサウンドテーマである“見える音”も必聴です!

<ライナーノーツより抜栓>
本来ラテン音楽とは、ボサノバのようなカフェでお洒落に流れる清楚なものではなく、妖艶で官能的なものであり、男と女の汗の香りのする本能的な音楽だと私は思っています。「ベサメ・ムーチョ」「キエンセラ」など、キューバや南米諸国で生まれたラテンの名曲がアメリカに渡り、独特なエロティシズムを与えた。この本来のラテン音楽のもつ色気に目を付け成功された往年のジャズミュージシャンも沢山存在しています。

では現在の日本のジャズシーンはどうでしょう。面白いぐらいにラテン音楽を、胸を張って演奏しているジャズミュージシャンがいません。もう随分前の事になりますが、自身の2ndアルバム『She’s something』の中でラテンがジャズの世界で受け入れられるのか、と「ベサメ・ムーチョ」をドキドキしながら歌った経験があります。それだけ日本のジャズシーンでラテン歌曲を取り上げ、原語で歌う事が珍しかった時代でした。私はこの頃を境にラテンの魅力にのめり込み、ジャズとラテン音楽を自分のルーツミュージックにしようと決めたのです。

今回アルバムのサウンドプロデューサーには現オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアニストである斎藤タカヤ氏を迎えました。今回の録音メンバーは全員が一線で活躍されているラテンミュージシャンです。その中にジャズシンガーが参戦という大冒険をさせていただいたのですが、それはもう驚きの連続でラテンリズムや言語の発音の学びを日々深めて参りました。そして更に驚いたのが、ラテンの陽気なイメージから、一発録り的な録音かと思いきや、実は細部にわたり緻密に練り上げられたタカヤ氏のアレンジ。1曲の完成までに今までにない程の時間を要しました。声や楽器(特にパーカッション)の音の重ねやハモリ等を繰り返し録音していく事で、ラテン音楽の強力なグルーヴや灼熱感が目の前で構築されていくのです。通常ジャズの世界ではありえないレコーディング手法の連続でした。こうして出来上がった5曲は、まるでフルアルバムかの様な重量感溢れる大変贅沢な仕上がりになっております。

曲についても少々触れておきましょう。サルサのリズムにのってクレオール語で歌った「優しいマルチニークの女」。マルチニーク島では国民的な楽曲で知られています。これぞラテンのグルーヴとパッション!思わず体が動いてしまいます。「稲村ジェーン」は尊敬するアーティストである桑田佳祐氏の楽曲。エレキベースのsoloがなんともクール。ナチュラルなエフェクト効果も心地よく、洗練された1曲に仕上がりました。実はこれらは自身のアルバム『Fanm Matinik Dou』にも収録している思い入れの強い2曲です。同じ曲がこうも変貌するのかと是非とも聞き比べてお楽しみいただきたい。
そして私MAYA作詞・作曲によるオリジナルが2曲。ライヴでも人気の楽曲でタカヤ氏のアレンジでまた新たに生まれ変わったラテンポップな「カミアワズ」と、コンテンポラリータンゴなどを盛り込んだヨーロピアンジャズサウンドで描かれた魔性の女「Latina」。ラストはピアノとのデュオで敢えて一発録りに挑んだ「Tres Palabras」。

ラテンアルバム『LATINA』ではデジタル録音だからこそ叶う、最新の技術を駆使したサウンドでラテンの絵を、熱を描きたかった。このエネルギーとパッション溢れる色気のある音楽こそ、ストレスフルな現代において必要ではないかとも感じています。AMBIVALENCEのサウンドテーマである“見える音”ラテンバージョン。どうぞお楽しみください!
MAYA

<Musician&Engineer>
Vocal,Chorus,Produce:MAYA
Piano, Synthesizer,Chorus,Arrange,Music Direction:Takaya Saito
Electric Base,Contrabass:Yoshihito"P"Koizumi
Drums:Yu Sato
Percussion:Michiru Kushida
Recording Engineer:Yuki Mizutani
Mix&Mastering Engineer:Shigeki Serizawa

アーティスト情報

  • MAYA

    【JAZZ&LATIN VOCALIST MAYA】 ジャズを基本にジャンル、スタイルにとらわれず9ヶ国語で歌い分けるオリジナリティ溢れる世界観で、現在までベスト盤含め 19作品のCDをリリース。 「ゴ-ルドディスク」「ジャズディスク大賞・ボーカル賞(国内部門)」「アルバム・オブ・ザ・イヤー 」「ジャズオーディオ・ディスク大賞」など数々の賞を受賞。 2020年自身の音楽レーベルAMBIVALENCEを発足。第一弾作品はジャズドラマー松尾明『and alone』をリリース「VGP2020企画賞」「ジャズオーディオ・ディスク大賞銀賞」「ジャケット賞」を受賞。 第二弾作品はビリー・ホリデイに捧ぐセルフプロデュース作品『Billie』をリリース。真空管を多用し、2インチテープ・ヴィンテージ機器による高音質アナログ録音を実現。Amazon 新作部門で1位にランクイン。e-onkyo「マイベストハイレゾ1位」、「ジャズ・オーディオディスク大賞ヴォーカル部門金賞受賞」。 そして第三弾は本格ラテンミュージシャンとの共演による意欲作。オリジナル楽曲2曲含む待望の高音質ラテン作品『LATINA』。 さらに先鋭化されたAMBIVALENCEのサウンドテーマである“見える音”も話題を呼んでいる。 Tokyo International Audio ShowやTAA台湾国際HIEND音響大展など国内外のオーディオイベントに講師として出演。MAYAチューニングによるハイレゾ対応BluetoothスピーカーMAYA model発売。女子オーディオの会副会長。ジャズ界、オーディオ界から注目されている。

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AMBIVALENCE M's Records