Lyric

あの頃、描いたヒーローに

なれない僕を許してよ

運命さえも、存在しないような

真っ白なシナリオを

あの頃のいわゆる絶望は

思えば、可愛い物で

あの日のようにうまく笑えないな

前例者の足跡につまづいた

ただ息をするだけじゃ、物足りない

だから人は夢を見るの

ただ息をするだけの、レールはもう

瞬間の感情で今、狂わせて

革命のシナリオは

真っ白なままこの手にある

エンドロールが終わるまで

誰のものでもない、一秒は

君だけのものだと、気づいてよ

通勤電車、椅子に染み込んだ

誰かのノンフィクション

フィクションに涙流したって

何一つ変わりはしなかった

予想通りの涙も笑顔も、いらないよ

「ねぇ、僕は、何処にいる？」

ずれていく、一つとひとつ

雨のように降り注ぐ

僕を知らない誰かの言葉に

傘をさして

その心、誰のもの？

言葉にして、教えてよ、ねぇ

革命のシナリオは

誰のものでもない、と

祈る前に、その声を上げて

あの頃のいわゆる絶望が

今、形を変える

運命よりも、どんな映画よりも

突き刺すこの夜に

革命のシナリオを