歌詞

リューケツサワギ

ドクドクドクドクと心臓がバスを打つたび

三十六点五の鈍い赤が広がっていく

公道上堂々 誰かの吸い殻と一緒に

漫画で見たやられ役みたく転がっているよ

血が流れてく

見りゃわかるだろ

「もうだめでせう」って目が云う

アスファルトとこのまま

同化しちまいそうになる

血が流れてこのまま

ベタついた意識の中で

騒いでいるのは俺だけか

刻一刻々と目減りしていく存在の量

原因なんてもう 忘れたしどうでもいいよ

相応の応報 あるいは相当な不幸か

今はさ どうでもいいから

殺伐と風が吹く

伸びた髪が少し揺れる

流れてく足の音

止まるものはひとつとしてないよ

血が流れてく 見りゃわかるだろ

言わなくてもさ 言わないけどさ

血が流れてく 見りゃわかるだろ

手は伸ばさないけどわかってくれよ

もう少し頭が悪かったなら

全部 誰かや何かのせいにできたってのに

嗚呼 このまま どうかしちまいそうになる

仕方ないが それでも

仕方なく死にたくはない！

アスファルトとこのまま

同化しちまいそうになる

血が流れてこのまま

消えていく意識の中で

騒いでいるのは俺だけか

騒いでいるのは俺だけか

笑っているのは俺だけか

笑えてくるのは俺だけか