

店の灯りが
ひとつだけ残っていた
人の声は
もう聞こえないのに
窓の向こうを
車が流れていく
夜は少しずつ
終わろうとしていた
椅子は戻されていて
カップも片付いていた
何も残っていないはずなのに
なぜか温かかった
余灯は
光の話じゃない
帰ったあとに残る
気配の話だった
話していたことは
思い出せない
だけど
笑っていたことだけ
覚えている
街は静かだった
信号だけが
規則正しく色を変える
誰もいない道を
風が通り過ぎる
夜は終わっていた
それでも
灯りだけ残っていた
消えなかったんじゃない
少し遅れて
そこにいただけだった
窓ガラスには
街の光が映っている
その景色も
少し前とは違って見えた
余灯は
寂しさの話じゃない
続いていた時間が
静かに残る話だった
店を出る
振り返る
灯りはまだ
そこにあった
誰かを待つように
夜を見送るように
余灯は
最後の光じゃなく
明日へ渡すための
光だった
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

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余灯
YOHAKU
アーティスト情報
YOHAKU
言葉にならなかったものを、そのまま残す音。 静かなトラックに乗せて、日常の中にある違和感や余白を描く。 特別じゃない時間、名前のつかない感情、 消えなかったものだけを拾い上げるように。 強くは言わない。 でも、確かにそこにある。
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