Lyric

風が冷たく髪をなびかせている

その冷たさが

空っぽの心を吹き抜けてゆく

いつの間に景色が

こんなに変わったのだろう

秋の風は私を

置いたまま行ってしまう

この想いに気づかずに

何も言わないままで

私に背を向けた

あの日の君によく似ている

もう一度　もう一度

あの時に戻れたなら

違う“今”があったのかな

どれだけ願っても叶わない

もう少し　もう少し

隣にいたかったな

ぽつり零れ落ちて消えた

赤いはなびら

風が冷たく髪をなびかせていた

君と初めて出会った

あの日を思い出す

いつからか想いが

こんなに積もったのだろう

いつも君は私を

明るく照らしてくれた

この想いに気づかずに

ただの友達のままで

そんなことを考えても

消えない胸の痛み

あの場所であの時

言葉で伝えてたら

違う“今”になったのかな

どれだけ想っても届かない

何度も　何度も

心で呟いては

いつも声にならなかった

「君が好きだよ」

もう一度　もう一度

君と出会える日まで

胸の奥に秘めておくよ

いつも言えなかったあの―――

もう、、、

もう一度　もう一度

君とまた出会えたなら

違う“私”でいられるように

目を見て伝えられるように

何度も　何度も

巡る季節の中で

暖かな光差し込む

春を信じて

歩き始める