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壮大なストリングス(orchestral)や湿っぽいバラード(emotional ballad)、そして空間を埋め尽くすリバーブ(reverb-heavy)を徹底的に焼き尽くし、極小のパーツと中毒性のある身体動作だけで脳内をジャックする「ミニマル・エレクトロ・ポップ」です。2000年代初期のK-POPが持っていたあのタイトで計算し尽くされたダンス構造(2000s K-pop structure)をベースに、乾いた硬質なキック(dry punchy kick)と、腰を揺らす跳ねたベースライン(bouncy bass line)のツーコード・ループのなかで、一切の無駄を削ぎ落としたファンキーなファン・ポップを構築しています。
歌詞の核となるのは、コンテクストを完全に拒絶した究極の「指差しダンス」。理由も計画もいらない、電車でも会議でも犬に対しても、ただ目の前にあるものを指さして、ステップを踏んで、静止する(freeze)だけのナンセンスな反復運動。マイクの振動板に唇が圧着する2cmの超至近距離で捉えられたドライなボーカル(close mic dry vocal)が、ラップと歌の中間(conversational rap-sung hybrid)を行き来しながらフロアに強制同期を要求します。中盤のハンドクラップ(handclap percussion)と肉声だけになる過激な引き算を経て、ラストは最高潮の「STOP」の合図とともにすべての音が完全消滅。一瞬の静寂ののち、ポツリと置かれる「...point.」の呟きとともにスパッと完全な真空の静寂(instant cutoff)へと着地する、引き算の美学の極致です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。