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苦しい現実からの逃避が純度の高い音楽へ…ブルーズの魅力をピアノで楽しむ。ブルーズの起源は19世紀、アメリカに奴隷として連れてこられたアフリカ系黒人が作ったものといわれている。当時のアメリカは奴隷開放宣言後であっても、人種差別の意識は根強く残っていて、黒人は最下層の労働者として生きていくことを余儀なくされていた。その苦しい現実から逃避するために「ワークソング」や「フィールドハラー」と呼ばれる黒人霊歌がブルーズの起源になったとされる。ちなみに、1903年にW.C.ハンディーという黒人の作曲家が、ミシシッピ駅でブルーズの演奏を聞いたという話があり、この話がブルーズが世に出た初めての記録とされている。今作『Blues Piano: City Sounds』を聴いて、純粋な音楽への思いを楽しみたい。
αWave Records