歌詞

崩れかけた街の匂い

色がゆっくり溶けていく

ビルの影が逆再生して

時間の音が止まった

彼女はひとり

古いポラロイド握って

「もう一度やり直せたら」って

誰にも聞こえないように呟く

触れれば消えてしまう未来

壊れた秒針の裏側で

まだ信じている

変えられる場所があること

リワインド・ガール

過去へ落ちていく

UBIK の匂いを追いながら

崩壊する世界を

つなぎ直すみたいに

彼女は今日を選び直す

「もう一度、ちゃんと笑えるように」

壁に貼った古い広告

70年代のまま動かない

でも彼女だけは進んでいく

時差だらけのモノクロの街で

ユビキの声が

耳元でそっと囁く

「変わるのは世界じゃない

君自身だよ」と

曖昧な現実（リアル）を越えて

揺れる記憶の境界線

まだ選べるから

未来を塗り替えたくなる

リワインド・ガール

影が追いついてくる

壊れても何度でも結び直す

UBIK の光の中

昨日をほどくように

彼女はまた一歩踏み出す

「これが最後じゃないはず」

凍った瞬間を指でなぞる

景色がフラッシュみたいに戻る

涙よりも強いもの

胸の奥に灯ってる

リワインド・ガール

未来を呼び戻す

UBIK が照らす小さな真実

どんな歴史でも

もう逃げないから

彼女は自分の時間を

やっと愛せる気がした