

朝は上から降りてきて
夜は誰かが消していく
右か左を選ぶたび
同じ景色へ戻ってくる
寒くもない 苦しくもない
死なないように守られている
何も起きない一日を
平和と呼ぶのは簡単だった
外を語るその声を
夢に負けた人だと笑った
広すぎる場所があるのなら
迷うだけだと決めつけた
I don’t need the ocean
I don’t need to know
ここには嵐も夜もない
明日も同じものが降る
海を知らない魚なら
海を失くすこともない
決められた深さを泳いで
I called it freedom
変わりたいと夜ごとに言った
朝には同じ場所を選んだ
水が悪い
光が悪い
壁の向こうの誰かが悪い
それでも決まった時刻には
何もなかったように口を開けた
不満だけは私のもので
決断だけを誰かに預けた
ここにいろと
言われた記憶はない
出ていくと
決めた記憶もない
それでも「選べなかった」と
言える形だけ守っていた
I don’t need the ocean
That’s what I said
選ばなかっただけなのに
ここじゃないと叫ぶたび
ここにいる理由を増やした
No one made me stay
But I stayed
変わらない水のせいにして
I called it freedom
誰かのせいなら安心できた
私は悪くないままでいられた
傷つかない代わりに
何ひとつ守れなかった
誰かの正しさを借りるたび
私の輪郭が薄くなった
最後に残ったこの声さえ
誰のものか分からなかった
No one stole my life
I gave it away
No one stole my life
I gave it away
No one stole my life
I gave it away
自由がなかったんじゃない
その責任が怖かった
間違えなかった
何も決めなかった
傷つかなかった
何も守らなかった
選ばなかった人生を
選ばされたと呼び続けた
私は海を知らない魚
My life went on
Without me
ガラスの向こうで朝が来た
私のいない場所にも
「もう遅い」と誰かが言うのを
最後まで待っていた
- 作詞者
サイゾパス
- 作曲者
サイゾパス
- プロデューサー
サイゾパス
- マスタリングエンジニア
サイゾパス
- グラフィックデザイン
サイゾパス
- ボーカル
サイゾパス

サイゾパス の“海を知らない魚”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
海を知らない魚
サイゾパス
『海を知らない魚』は、与えられた環境を「自由」だと思い込み、選ばなかった人生を「選ばされた」と呼び続ける自己欺瞞を描いた楽曲です。
冷たい電子音と反復するビートの中で、「自由がなかったのではなく、その責任が怖かった」という認識へ沈んでいきます。
3rd Album『NO ONE ASKED WHY』の先行シングル。
アーティスト情報
サイゾパス
cyzopath(サイゾパス)は、人間の不完全な感情を観察し、音楽にするプロジェクト。 承認欲求、依存、執着、自己犠牲、孤独、逃避、再生――。誰にも見せたくない弱さや、人間関係の中に潜む矛盾、正しさだけでは割り切れない心の動きを、歌詞とサウンドで描いている。 テーマ、歌詞、構成、世界観を独自に設計し、AIを制作ツールとして活用。ロック、エレクトロ、ポップ、バラードなど、作品ごとに異なる音楽性を通して、言葉にしにくい感情の輪郭を浮かび上がらせる。 誰かを簡単に肯定するためではなく、自分の中にある感情を、もう一度見つめるための音楽を届けている。 ネタ曲としての軽さを持ちながら、ただ笑わせるだけではなく、「わかっているのにやめられない」人間の弱さ、愛しさ、熱狂を描くことを大切にしている。
サイゾパスの他のリリース
cyzopath



