Lyric

Trick or Treat

Trick or Treat

賑やかな仮装パレード

笑顔の仮面 すり抜けて

誰もいない路地裏では

垂れた耳を 隠して歩く

鈴の音 チリン と 響く

鎖の首輪 冷たいけど

今夜だけは 魔法がかかる

私だって 踊りたいの

でも近づくと みんな逃げてく

「気味が悪い」って ささやかれて

一瞬で 壊れる お菓子の家

溶けたキャンディのように

怪物の涙 月明かりに光って

頬を伝う 温かいのに

「Trick or Treat?」 聞けなかった

怖いものなんて 何もないのに

怪物の涙 こぼれ落ちるホログラム

一人ぼっちの ハロウィンナイト

仮面の奥の 本当の私

誰かに 見つけてほしくて

ゴミ捨て場で 出会ったのは

包帯ぐるぐる フランケンシュタイン

彼もまた パレードには

入れずに 俯いていた

「僕も、怖がられるんだ」

小さく言って にっこり笑った

その笑顔が どこか似てる

私と同じ 寂しい色

ねえ、ここならば 噛みついたりしないよ

あなたのその 大きな手

ぎゅっと握って 離さないで

今夜だけは 友達でいよう

怪物の涙 月明かりに光って

二人ならば 怖くないよ

「Trick or Treat!」 言い合えた

お揃いの 痛みを分け合って

怪物の涙 こぼれ落ちるホログラム

きらめく街 通り抜けて

包帯の隙間から 零れた涙

私の毛並みで 拭いてあげる

いつもは 隠してる 牙も爪も

今は 素顔のままでいられる

「怪物」って 呼ばれる者同士

奇跡のような 出会いの夜

時計塔の鐘が 鳴り響く

夜明けが 近づいてくる

魔法の解ける その前まで

この温もり 忘れないよ

怪物の涙 月明かりに光って

朝露に変わる その時まで

「Trick or Treat...」 ありがとう

あなたの優しさ 知っている

怪物の涙 永遠(とわ)に輝くダイヤモンド

一人ぼっちじゃ ないんだって

教えてくれた ハロウィンナイト

また来年会おうね 約束だよ

Trick or Treat

Trick or Treat

...また、ね。