歌詞

迎え入れられた劇場

照明を落とした空は

今宵もまた月を映し出す

覗き込む小さな窓に

反射する影の形は

限り無く無

明かりもなく

ひたすらに閑散としていた

ねえ

誰も見向きもしないの

ねえ

僕がなぜ見えないの？

もう

ここに居場所はないの？

それでも何かを変えたかった

この街と一緒に朽ちたかった

張り上げた声は声にかき消されていく

わかったんだ

僕の世界はこの部屋だった

思うよりあなたは大きかった

ここじゃない場所に

幸があるのなら

苦しみも全部手放せるのに

吹き抜ける時代の風に

込み上げるこの感情は

今宵もまた月を映し出す

照らし出される東京と

分離するこの感情は

時が経っても

かき混ぜても

溶け合わず沈殿してゆく

ねえ

誰も見向きもしないの

ねえ

僕がなぜ見えないの？

もう

ここに居場所はないの？

それでも何かを変えたかった

この街と一緒に朽ちたかった

張り上げた声は声にかき消されていく

わかったんだ

僕の世界はこの部屋だった

思うよりあなたは大きかった

ここじゃない場所に

幸があるのなら

苦しみも全部手放せるのに

誰だって欲望の中生きて

笑って明日を誤魔化して

辿ってきた道に正解を見つけたくて

それが東京で

それが本質で

それを眺めても

孤独は離れなくて

それでも僕は変われなかった

この街と一緒に生きたかった

張り上げた声は

僕には聞こえてる

それでも何かを信じていた

どこまでも何かを信じていた

知ってんだあんたは隅から見てるんだろ

気づいたんだ

僕の世界はこの部屋だった

居場所ならずっとこの場にあった

ここじゃない場所に

幸はないのなら

苦しみも全部抱きしめようか