

次の駅までは もう少し時間があるが
手持ち無沙汰の僕は 本を開いて眺めてみた
けれど 目の上で滑って 読めやしなかった
何が満たしてくれるのか 空白を埋めるため 音を聴いた
がらんどうの沈黙が なによりもうるさく
責められているようで怖かった
さまざまな切符のおかげで この生活は快適だ
快適な居場所で育った そう 快適な少年だった おそらくは
平静な顔で無関心 決め込むだけのチケットの束 残りは
あとどれくらいか いつまでこの電車に乗れるのだろうか
もう last train, Tokyo metro
終点まで降りていく一路
揺られ続けている かよわい people
次はない last train, Tokyo metro
行き先は一体どこなのだろう
答えに彷徨っている 哀れなるものたちよ
- 作詞者
maco marets
- 作曲者
maco marets, Riki Azuma
- プロデューサー
Riki Azuma
- レコーディングエンジニア
佐藤慎太郎
- ミキシングエンジニア
Riki Azuma
- マスタリングエンジニア
Riki Azuma
- ボーカル
maco marets
- ラップ
maco marets

maco marets の“In Transit”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
Returning
maco marets
- 2
Staywithmeawhile
maco marets
- 3
Helix Dreams
maco marets
- 4
S.S.S.
maco marets
- ⚫︎
In Transit
maco marets
- 6
Deer Tracks
maco marets
- 7
What You Called Beautiful
maco marets
- 8
Perfect Days
maco marets
- 9
Remembering
maco marets
- 10
Tsumiki (2025 Remastered)
maco marets
ラッパー/詩作家として音楽〜文芸シーンを跨いだ活動を続けるmaco marets(マコマレッツ)による、通算9枚目のアルバム『Helixʼ95』。
サウンドプロデュースを担当したのは、過去4作のアルバムを手がけたアズマリキ(Small Circle of Friends / STUDIO75)。ピアノのループを主とした静謐なビートに、ロウなラップボーカル & ポエトリーリーディングを響かせる、maco marets の掲げてきた「ベッドルーム・ヒップホップ」スタイルのさらなる洗練を感じさせる作品に仕上がっている。
ゲストミュージシャンはmaco maretsのライブサポートを務めるギタリスト・Taisuke Miyataのみ。客演・コラボなしのシンプルな構成だ。
「──痛みと過ぎた時間を追いかけるように、無我夢中で書き上げた作品です」
maco marets自身が経験した「喪失」と「不在」の感覚をテーマに綴られたリリックは、過去作以上に切実で、内省的。孤独に連なる螺旋(=Helix)状の日々のなか、生きることの「ままならなさ」と向き合い、答えのない問いかけを続ける彼の言葉は、聴くものの心に確かな余韻を残すに違いない。
アーティスト情報
maco marets
maco marets 1995年福岡生まれ、現在は東京を拠点に活動するラッパー/詩作家。2016年に1stアルバム『Orang.Pendek』でCDデビュー。2018年にはセルフレーベル「Woodlands Circle」を立ち上げ、自身9作目となる最新アルバム『Helix'95』に至るまでコンスタントに作品リリースを続けている。近年はEテレ「Zの選択」番組テーマソング『Howl』や、藤原さくら、浮、Maika Loubteなどさまざまなアーティストとのコラボレーションワーク、詩集『Lepido and Dendron』の刊行、雑誌/Webメディアでの連載執筆など、多岐にわたる活動で注目を集めている。
maco maretsの他のリリース
Woodlands Circle



