Helix’95のジャケット写真

歌詞

Deer Tracks

maco marets

Deer tracks 森の奥の方まで

誘う 足跡 追いかけて

雨上がりの木々

苔と土の匂い

しずくがぽつり ぽつり

落ちる 花びらに 吐息は青い

雨上がりの木々

苔と土の匂い

しずくがぽつり ぽつり

落ちる 花びらに 吐息は青い

名前も知らない鳥が 一羽

二羽 三羽 意味を横切った

もう ここに体と呼べるものはない

言葉の抜け殻だけだ

涙は流れ とめどなく

溢れてきて 驚いたのは

わたしよりあなたの方で

獣は 泣かないと思っていたから

歯を剥き出して 唸るその姿

いつのまにか 人でなくなりそうだ

痛みは絶えない ならばザムザと同じ

哀れな変わり身を選ぶか(どちらだろうか)

繰り返す 問いのうちに訪れた 4AM

生えてきた カモシカのツノが

間違って 夜を裂きそうだ

Deer tracks 森の奥の方まで

誘う 足跡 追いかけて

雨上がりの木々

苔と土の匂い

しずくがぽつり ぽつり

落ちる 花びらに 吐息は青い……

  • 作詞者

    maco marets

  • 作曲者

    maco marets, Riki Azuma

  • プロデューサー

    Riki Azuma

  • レコーディングエンジニア

    佐藤慎太郎

  • ミキシングエンジニア

    Riki Azuma

  • マスタリングエンジニア

    Riki Azuma

  • ボーカル

    maco marets

  • ラップ

    maco marets

Helix’95のジャケット写真

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ラッパー/詩作家として音楽〜文芸シーンを跨いだ活動を続けるmaco marets(マコマレッツ)による、通算9枚目のアルバム『Helixʼ95』。

サウンドプロデュースを担当したのは、過去4作のアルバムを手がけたアズマリキ(Small Circle of Friends / STUDIO75)。ピアノのループを主とした静謐なビートに、ロウなラップボーカル & ポエトリーリーディングを響かせる、maco marets の掲げてきた「ベッドルーム・ヒップホップ」スタイルのさらなる洗練を感じさせる作品に仕上がっている。

ゲストミュージシャンはmaco maretsのライブサポートを務めるギタリスト・Taisuke Miyataのみ。客演・コラボなしのシンプルな構成だ。

「──痛みと過ぎた時間を追いかけるように、無我夢中で書き上げた作品です」

maco marets自身が経験した「喪失」と「不在」の感覚をテーマに綴られたリリックは、過去作以上に切実で、内省的。孤独に連なる螺旋(=Helix)状の日々のなか、生きることの「ままならなさ」と向き合い、答えのない問いかけを続ける彼の言葉は、聴くものの心に確かな余韻を残すに違いない。

アーティスト情報

  • maco marets

    maco marets 1995年福岡生まれ、現在は東京を拠点に活動するラッパー/詩作家。2016年に1stアルバム『Orang.Pendek』でCDデビュー。2018年にはセルフレーベル「Woodlands Circle」を立ち上げ、自身9作目となる最新アルバム『Helix'95』に至るまでコンスタントに作品リリースを続けている。近年はEテレ「Zの選択」番組テーマソング『Howl』や、藤原さくら、浮、Maika Loubteなどさまざまなアーティストとのコラボレーションワーク、詩集『Lepido and Dendron』の刊行、雑誌/Webメディアでの連載執筆など、多岐にわたる活動で注目を集めている。

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    maco maretsの他のリリース

Woodlands Circle

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