Helix’95のジャケット写真

歌詞

What You Called Beautiful

maco marets

愚かさを誇りたいわけもないが

どうしても わからないことがあるんだ

あなたが口にしてる「美しい」が

本当は何を指したものだったのか

視力の弱い 僕には見えない

かたちを映してみせた your eyes

きらり 光る sign に惹かれあい

通じ合う new type になれたのかもしれない

呼び方はなんでもいい 手にしたのは

それが特別なときである という確信

鼻腔にふれた あたたかな香気

束の間に 満ちていく これが幸福なのだと

疑わずいた 傍らに 眠るなだらかな肩

触れることをためらった 理由は?

美しい街を あなたは知っていた

美しい人々を あなたは知っていた

美しい歌を あなたは知っていた

美しい終わり方を あなたは知っていた

書きかけの詩のなかで

何度も 殺された恋人たちよ

破滅的な結末は 時として

穏やかな顔でドアベルを鳴らすよ

もしも もしもばかり並べても

変えられない 時代の定義

あなただけが信じていた 意味を

取り違えた 僕の負う責任

わかるまで 声 枯らさないで

近づけるまで もう一度だけ

思い出せない 最後のフレーズ

曖昧なメロディ 残響 リフレイン

リフレイン リフレイン……

美しい歌を 歌うために

美しい人になるために

美しい 終わりにするために

美しい街を あなたは知っていた

美しい人々を あなたは知っていた

美しい歌を あなたは知っていた

美しい終わり方を あなたは知っていた

  • 作詞者

    maco marets

  • 作曲者

    maco marets, Riki Azuma

  • プロデューサー

    Riki Azuma

  • レコーディングエンジニア

    佐藤慎太郎

  • ミキシングエンジニア

    Riki Azuma

  • マスタリングエンジニア

    Riki Azuma

  • ボーカル

    maco marets

  • ラップ

    maco marets

Helix’95のジャケット写真

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ラッパー/詩作家として音楽〜文芸シーンを跨いだ活動を続けるmaco marets(マコマレッツ)による、通算9枚目のアルバム『Helixʼ95』。

サウンドプロデュースを担当したのは、過去4作のアルバムを手がけたアズマリキ(Small Circle of Friends / STUDIO75)。ピアノのループを主とした静謐なビートに、ロウなラップボーカル & ポエトリーリーディングを響かせる、maco marets の掲げてきた「ベッドルーム・ヒップホップ」スタイルのさらなる洗練を感じさせる作品に仕上がっている。

ゲストミュージシャンはmaco maretsのライブサポートを務めるギタリスト・Taisuke Miyataのみ。客演・コラボなしのシンプルな構成だ。

「──痛みと過ぎた時間を追いかけるように、無我夢中で書き上げた作品です」

maco marets自身が経験した「喪失」と「不在」の感覚をテーマに綴られたリリックは、過去作以上に切実で、内省的。孤独に連なる螺旋(=Helix)状の日々のなか、生きることの「ままならなさ」と向き合い、答えのない問いかけを続ける彼の言葉は、聴くものの心に確かな余韻を残すに違いない。

アーティスト情報

  • maco marets

    maco marets 1995年福岡生まれ、現在は東京を拠点に活動するラッパー/詩作家。2016年に1stアルバム『Orang.Pendek』でCDデビュー。2018年にはセルフレーベル「Woodlands Circle」を立ち上げ、自身9作目となる最新アルバム『Helix'95』に至るまでコンスタントに作品リリースを続けている。近年はEテレ「Zの選択」番組テーマソング『Howl』や、藤原さくら、浮、Maika Loubteなどさまざまなアーティストとのコラボレーションワーク、詩集『Lepido and Dendron』の刊行、雑誌/Webメディアでの連載執筆など、多岐にわたる活動で注目を集めている。

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    maco maretsの他のリリース

Woodlands Circle

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