Lyric

壊れていくのを望んだ少年は

貶した理想で自分を刺してた

見足りない夢に呑まれたようだった

一瞥のあとで沈んで消えてゆく

空っぽの箱に命を詰め込んだ

転がして誰も救われないような

薄っぺらな身も心も蝕んだ

虚ろな肢体を引き摺って歩く

抗えやしない 無感情なこの街に

僕らにだって明日は来るんだ

運命だって知っていたんだ

ねえ 此処で 生まれてしまった

もう明日を願っているんだ

心臓だって脈を打つんだ

もう止めないでよ

僕達は今日 此処で刻んでいるんだ

命の歓語を

こうして未来の行方も霞んでいく日々に

変わらないまま今日も佇んでる

糸口も掴めない迷子なんて世界が歪んでいく

いつから忘れた

夢見た情景は

触れられはしない

無限次元の世界に

掃き溜めの下埋もれた感情

現実なんて呼んでいたんだ

もう誰の心も伝わない

もう何も救われない

優しいものばっか集めていたって

まだ足りないんだよ

いつだって 息を殺すあの場所がずっと

手招いて呼んでる

救えない

愛情の小さなカケラなんて

嗤笑され悪意に嗾けるこんな世界で

温もりも寂しさも枯れてしまえと願った

願うだけ嫌になる

報われもしないこの明日が

孤城に咲いている