Lyric

それは昔々の話 まだ腹が温かい頃の

私を誰もアレもナニも 責めないはずの頃の話

ざわざわ…木々も草も花も毛虫も鎧も飼い猫も

たまたまやさしいあの人も

みんな手をつなぎ笑ってた

「ねえきいてあたしのはなし！

ともだちひとりできたかも！

とってもうれしいはずなのに

なぜかなみだがとまらない」

泣きだされたから慌てて空想を止めて

目の前のちっぽけな何かを見た

目が合った筈なのに…コレはなに。

存在の認識ができない

「ねえママ！

あたしのなまえ、『オイ』でも『アレ』でもないなら、

ホントのなまえおしえて？

もし あれば でいいから」

ぬるいぬるぬるい湯の中で 幸せについて考える

辿り着く願いはひとつ　どうか孤独に土になりたい

ざわざわ…木々も草も花も名も知らぬ菌も雨雲も

そして土になった私も

みんな手をつなぎ笑うだろう

アレの涙が煩くて幸せで平和な空想に浸りきれない

ああ、そうかこれは罰なのだ

望んでいないモノを外に出した

そういや、何も与えてはない

みせたのは…

ああ、そうか…コレが罰なのだ

コレ自体が罰として与えられた荷物なのだ

そう思ったら目が合った…

※この楽曲は、空想と記憶の交差点を舞台にしたフィクション詩です。

罪や存在の意味に向き合う寓話的モチーフを含みますが、特定の個人や団体、思想とは一切関係ありません。