透明なはずの世界
泥だらけの手で水掻き
瀕死の河童
そんなことすら知る由もなく頭の上のお皿は蒸発
乾涸びて一文無し
それでも地球は平気で回る
仲睦ましい木乃伊
無論音信不通
水を得た魚
飛沫あげても小骨を射ても手の打ちようがないのにぐるぐる同じ景色をルフラン
ブレーキを踏む必要もないね
ゴールの無いインフィニティ的な概念を内回りからの外回りのループ
でもしっかり前を向いていてね
天秤の片腕が折れないように
「この世界は死と隣合わせですね」
幸せになりたい
でもゴールが見えるのも怖い
嗚呼 けたたましい不協和音が脳を震盪させるせいで心が迷子になる
イレギュラーで世界が優しく見える
「いつも」が「いつまでも」ならどれだけ楽だろう
空飛ぶ絨毯が貸切の特等席
振り落とされないようにしがみつきたいのに
ブレーキもない アクセルもない 誰も傍にいない
いつか「生きたい」にアクセルをかけて「死にたい」にブレーキを踏めるように
抗って抗って抗って抗って抗って
幸せになりたいと思えるように
心を滾らせ過ぎて老朽化するtraffic light
右見て左見て右見てふと過去に戻る
でも足元見てばかりだと天使が堕ちてくる
言葉のナイフによりズタズタにされる
オウンゴールしてからは上手に笑えてるかな?
「おはよう」した後どんどん焦点が合ってきて「おやすみ」する前になぞった「shi」と「a」と「wa」と「se」と「ni」と「na」と「ri」と「ta」と「i」
疎らに滲まないように
ぼんやりした対角線上であやとりしながら折り合いをつける
縦の糸と横の糸だけなら縺れずに上手く解けたかな
「よく頑張ったね」
心が呼吸をしている状態で聞けますように
いつか「生きたい」にアクセルをかけて「死にたい」にブレーキを踏めるように
抗って抗って抗って抗って抗って
幸せになりたいと思えるように
化け物が牙を剥く
まがい物が傷に塩を塗る
それでも生きていくしかない
目を凝らして生きていけば 耳を澄まして生きていけば
ちゃんと本物が視えて ちゃんと本物が聴こえてくるから
無傷のままでは愛せない
無抵抗のままでは幸せになれない
なのに完壁が至高とされるそんな世界の片隅で
- Lyricist
Pika Kusuriya
- Composer
Pika Kusuriya
Listen to accelerator and brake by MONONOKE RENGOU
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accelerator and brake
MONONOKE RENGOU
Artist Profile
MONONOKE RENGOU
薬屋光°(丸山直流)によるソロプロジェクトです。「死にたい」にブレーキをかけ「生きたい」にアクセルを踏めるように。
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