Lyric

風でそっと目の前に飛んで

花のように流れていく君を見つけるよ

聴こえてるよ　忘れないよ

おいてぼりのちいさな夜に

蚕が繭の中シルクを吐く

蝶の羽ばたき　愛のささやき

優しいものほど儚い

逃げだす月　追い出す朝日

欲しくもないのに明日が迫る

怖いだけの世界だけど

君に会えるなら着替えられる

どっちもいけない五里霧中　迷子の国では誰もが

モノクロな道路を鮮やかに

ひらひら綺麗に舞うペタル

君はそっと目の前に飛んで

道の中に溢れていくけれど

美しいよ　軽くないよ　花びら手のひらの上

僕のずっと目の前に飛んで

雲のように遠ざかる君を　信じてるよ　覚えてるよ　失くさないよ

声が聴こえる　変わらぬ声

目覚めたその時　夢と分かる

寂しいけど　悲しくない

君に届けばと歌っている

にっちもさっちもいかずに　枝葉に寄り合う毛虫

凍る街では全て温もり

知られず消えゆく命でも

それはきっと届かない夢

鳥はどこまでも飛んでいくでしょう

祈るように　燃えるように　凍える空の彼方へ

そしてきっとこの空の上　星になって輝いているでしょう

そんな嘘も信じながら　笑ってみるよ

ああ　夢の中だけでもいい　君に会えたら

ろくにさよならも言えなくてごめんね

花はそっと目の前に飛んで

風の中に紛れていくけれど

見つけるよ　君のことを　震える手のひらの上

僕のずっと目の前に飛んで

虹のように消えてゆく君を見つけるよ　聴こえてるよ　忘れないよ

また会えると信じてるよ　桜並木のどこかで

だけど君も　見えるのなら　聴こえるなら

また夢を見させて