

交差点のダンスフロアは今日も何組かのカップルで静か
居心地良く1人で立ちん坊をしていると
向こうの屋台で私の百年の恋が売られています。
つまりレモンの匂いが鼻から脳に刺さり百年前の記憶を思い起こさせるのです。信号の明かりが緑色に照らすそれは長い間そこにあって、それを買おうともしない私たちを逆に眺めているようでした。
あの売れ残りは限りなく脳裏に焼き付き
あの筆おろしは限りなく性体験でした
夜景、ビル明かりのヤラセ
演出家の無関心と情景の素描
舞台なしでは成り立たないあの2人を
客席から見つめているのは私、そう私
私には向こうのビル明かりしか見えていない…
例えば恋と愛どちらも捨てきれないから恋愛なんでしょうか?変態なんでしょうか?果たして永遠なんでしょうか?
酸いも甘いも知らぬまま
不治の病と愛を崇めるのは滑稽でしょうか、
しかしその愛は今意味を持たないただの言葉になったのです。
あなたが何を考えているかわからないのなんていつの時代も同じで今はもうよっぽどマスクが便利な時代です。
けれど結局最後にはこうして首元に吸い付いて意思疎通を図りたいのですからそうなればもう吸えるだけ吸い尽くして仕舞えば心地よいものなのです。
ああ、白い陽に照らされたその首筋は今でも言葉の通り道なのでしょうか。意味を持たないただの言葉だとしてもそれを吐き出しては聞き取り吸い付き太ももを撫でいく
交差点のダンスフロアのように変わらずにそこにあるものたち
夜の訪れを確信する夕日の刺すその普遍的角度 しなだれる女子高生のその普遍的角度
愛を誤魔化す女の目の逸れるその普遍的角度
全て形を持たない記憶だけが自分めがけて交差しその匂いを嗅いだ俺はもう踊ることしかできなかった
宇宙に…なっています。
I’m about to get an erection right now…
ふと周りを見渡せば交差点のダンスフロアにはもう誰もいない。みんな俺を笑っていた、
確かに笑っていた、交差点のダンスフロアは西日で信号の色はもはや視認できなかった。
交差点に一人の俺はもう踊ることしかできなかった。
- 作詞者
小川諒太
- 作曲者
小川諒太

カラコルムの山々 の“踊る”を
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カラコルムの山々
Vocal & Guitar: 石田想太朗
Keyboards & Gong: 小川諒太
Bass: 井奥慎太郎
Drums: 小倉夏波音
Recorded & Mixed by: Ayuki Sodegami
Art Work: 中村亮太
アーティスト情報
カラコルムの山々
カラコルムの山々は渋谷、下北沢を拠点に活動する4人組シネマチック・ロックバンド。まるで映画のような壮大さと物語性を持つ音楽で、新たなジャンルの確立を目指す。ジャズ、歌謡曲、テクノやヒップホップなど、多様なジャンルを取り入れた楽曲は、どんな景色も表現する。ファンタジックでリアルな架空の世界の物語をループミュージックの上で歌い、印象的でどこか懐かしいフックがその説得力を強める。作り込まれた音源、力強いライブ、どちらもカラコルムの山々の武器である。2021年夏活動開始。 メンバー 石田想太朗:ギターボーカル 小川諒太:キーボード ぐら:ドラム 木村優太:ベース
Shibuya Session