Lyric

雨を攫って宙を舞って

真っ逆さまに落ちていく

無重力の雨中空間に

放り出され落ちていく

灰色の垂れ幕を赤く染めた夕暮れの町で

頼りない僕は

現在の位置情報は無い

誰かに尋ねることもできない僕は

砂場に忘れ去られた青いスコップが

夜に染まって暗がりに溶けて

吐いた息に幸福を逃した

雨を攫って宙を舞って

真っ逆さまに落ちていく

無重力の雨中空間に

放り出され落ちていく

酸素を求めて踠いていた

流れていく

一瞬を集めて遠くへ

景色になって溶け込んだ

街灯がそろそろ灯るだろう

そしたら歩き出せるよ

戸惑った君を探しに行く

映り込んだもの全て

連れ立って泡になって

無価値だと捨てた過去が

捨てた今が綺麗だ 光る

雨を攫って宙を舞って

真っ逆さまに落ちていく

無重力の雨中空間に

放り出され落ちていく

酸素を求めて踠いていた

流れていく

一瞬を集めて遠くへ

景色になって溶け込んだ

雨を攫って宙を舞って

連れ立ったもの全て泡になって