uturoiのジャケット写真

歌詞

モズ

街時 獏

3番線で立ち尽くした、人は疎らになっていく。

昼が真逆様になっている、蛭も魚になって這っている。

散弾銃作っていた落胤は理科室で死んだって。

排水の五月蝿さが劈いて、突き破った籠から飛んでいく。

6階のタワレコで知らないCDを買ってって、

埃の被るプレイヤーで聴く。安っぽいプラックが耳を刺す。

別れ話みたいな色した雨降る公園で、

もう一度MDで聴いてみる。2kHzが耳を刺してくる。

百舌鳥の囀りに似て嫌になる。

短い花火のようで、息が詰まるほどに希薄で、

脳が溶けてしまわぬように、銅が溶けてしまわぬように、

胴が溶けて、もうおどけて、みせて。

3番線で亡くなった百舌鳥に餌をやるため足を運ぶ。

パックに下がるカラビナの音が愛想話に混ざる。

快速急行に当たりはにかむ嬢子横目に、

またもMDで聴くあのEP、今日は耳触りが良かった。

死にたい朝日のようで、未知のままでも道を拓く、

ずっとモズになりたかった、だけど今は自分だけの、

声奏でて、こんな歌を歌ってる。

看板が連なった新宿はきらめく建造物、

放し飼いした僕と手を繋ぐ儚いようで苦い君は美醜。

簡単なことだった、人を愛せたのならよかった。

それは他の誰でもあるけど、これを歌ってる僕自身を。

  • 作詞者

    街時 獏

  • 作曲者

    街時 獏

  • プロデューサー

    街時 獏

  • グラフィックデザイン

    街時 獏

  • ボーカル

    街時 獏

  • ソングライター

    街時 獏

  • プログラミング

    街時 獏

uturoiのジャケット写真

街時 獏 の“モズ”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

時 獏として発表する初作品『uturoi』は、春・夏・秋・冬という四季の移ろいを軸に構成されたEPである。

これまで別名義でボカロPとして音楽制作を続けてきたが、「自分自身の声で表現する」という選択から生まれた名義が街時 獏だ。本作は、その出発点となる。

人生のなかで、価値観や人柄は幾度となく崩れ、そして新たに形を変えてきた。人間関係や活動の中での葛藤を経て、自身を見つめ直す過程で書き下ろされた四曲が収められている。

四季の情景に内面を重ねた本作は、街時 獏による私的な記録であり、静かな再出発の記録でもある。

ここから始まる歩みを、見届けてほしい。

アーティスト情報

  • 街時 獏

    街時 獏 / Machitoki Baku 街時 獏(Machitoki Baku) は、愛知県出身の音楽家/アーティスト。2006年生まれ、右利き、AB型。 IRO-MONO COLLECTIVE. 主宰。 幼少期、ピアノ教室で触れた ピョートル・チャイコフスキー『くるみ割り人形』 をきっかけに音楽制作へ関心を抱き、 同時期に出会ったボーカロイドカルチャーからも強い影響を受ける。 15歳よりDTMによる楽曲制作を開始。 作詞・作曲・編曲をはじめ、プロデュース、アートワーク、映像制作に至るまで、 制作工程のほぼすべてを自身で手がけるセルフプロデュース型アーティスト。 音楽を軸に、ファッションやイラストレーションなど視覚表現へも活動領域を拡張している。 2022年から2025年にかけては、複数の名義でインターネット上に作品を発表。 iTunesチャートへのランクインや海外リスナーからの支持を獲得する一方、 創作と対人関係の狭間で葛藤を抱え、活動休止・引退を経験。 この時期を本人は総称して「第0期」と位置付けている。 2026年、表現の再構築を目的として、 「garakuta kuraku」「se27」「a.(アドット)」「CULT P」、 そして実験的プロジェクト「ユイネ」の各名義でボカロP活動を再始動。 同時に、 “自らの声で歌うこと” を表現の原点として再定義し、『街時 獏』名義でのソロアーティスト活動を本格始動。 複数名義での創作によって自己像が分散していく感覚のなかで、 最終的に辿り着いたのが「自分自身が歌う」という行為だった。 街時 獏は、それらすべての活動の中心に位置する存在であり、 自身の表現の核、すなわち “最大公約数としての自分” を体現する名義である。 ポップス、エレクトロニック、HIPHOP、R&B、JAZZを基盤に、 デジコア、kawaii future bass、ボーカロイド、エクスペリメンタル、パンク、スカムミュージックまでをルーツとし、 幼少期より複数の国を訪れてきた経験を背景に、 異国的な空気感と強い内省性を併せ持つサウンドを特徴とする。 ジャンルや形式にとらわれない制作を通じて、 「街時 獏にしか作れない音楽」の探求を続けている。

    アーティストページへ

IRO-MONO COLLECTIVE.

"