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この世界に朝は来ない。
鉄が焦げた匂いと、灰の風だけが吹き抜けている。
空はいつも、赤い月の光に染まっている。
かつてこの地には街があり、人々が笑っていた。
だが、戦争がすべてを奪った。
人間たちは「兵器」を作り、人の形をした“道具”を生み出した。
その名は――ルーシイ。
白銀の髪と、獣耳を持つ少女。
手からは酸を帯びた透明の糸を放ち、鉄すら切り裂く。
彼女は戦場を歩く“人間兵器”だった。
この荒廃した世界で彼女はとある整備士の男性と出会い心を知る
「君は、きれいだ・・・」
ルーシイは初めて、“武器としてではない言葉”をかけられた。
彼は、彼女に名前を尋ねた。
「ルーシイ……それが、私の名前。」
彼は笑った。
「いい名前だ。星の名前みたいだ。」
それが、彼女の“最初で最後の救い”だった。
兵器としての彼らが感情を持つことを恐れた人類は
不条理にも彼らの破壊を命じた・・・
月が一瞬、白く輝いた・・・
崩れた街の上空に、無数の光の糸が交差する。
それは星座のように繋がり、やがて流星群になって降り注いだ。
人々は知らない。
それが、ひとりの“兵器”の祈りだったことを。
翌朝。
灰の中に、一輪の花が咲いていた。
傍らには、折れた金属片と銀色の糸が残っている。
男はその花を見つめ、そっとつぶやいた。
「……ルーシイ、ありがとう」
空にはまだ、流星の残光が揺れていた。
一輪の花と一筋の涙が大地を潤した・・・
主にホラーよりの重低音の曲を#SunoAIで作り公開しています。 ネタ系の曲もあるのでぜひ聞いていってね(*'ω'*) 怪談・都市伝説・怪異系が好きな方、配信・朗読・ゲーム制作者さんも大歓迎です! そういえば、最近自宅の市松人形の表情が変わってる気が・・・ ま、気のせいだよね