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散り急ぐ花びらに 僕は何を見る?
僕たちは、正しく汚れ、美しく壊れた。
LPC 3rd Single『神風』 ――かつて空に散った魂が、この「平和」な国を睥睨する。現代の虚無を切り裂く、慟哭のミクスチャー・ロック。
静寂と轟音の境界線を往くLPCが放つ3rdシングル『神風』。 そのタイトルが指し示すのは、かつて国のために命を燃やし、散り急ぐ花びらのように逝った者たちの記憶だ。
「摩天楼の影 俺たちは幽霊(ゴースト)だ」
現代の繁栄の影に潜む、古(いにしえ)の残像。
もしも彼らが、物質的な豊かさと引き換えに精神的な拠り所を失った今の日本を見たら、何を思うだろうか。 同調圧力に首を絞められ、「140文字の檻」で互いを監視し合う「歯車仕掛けの市民」たち。 その姿は、彼らが守ろうとした未来の姿だったのか?
LPCは、デジタルなノイズと轟音ギターで、平和に飼い慣らされ正しく汚れてしまった現代社会の矛盾を暴き出す。 「いいね」の数でしか価値を測れない空虚な私たちを、過去からの視線が鋭く射抜く。
楽曲後半、破壊的なサウンドの果てに訪れるのは、哀しくも美しいメロディだ。 それは、義や誇りのために「閃光」となった彼らの儚さと、何かに命を懸けることさえ忘れた私たちへの痛烈なアンチテーゼが交錯する瞬間。
神の風が絶望を攫い、すべてを無へ還したとき、私たちは初めて気付く。 システムに組み込まれ、生きながらにして死んでいるのは、今の私たちの方なのかもしれない、と。
「Say goodbye to the broken me...(壊れた僕に、さよならを)」 散華した魂への畏敬と、現代を生きる覚悟。 すべてをUnfollowして掴み取る、LPC流の「真実」がここにある。
静寂と轟音の境界線。 デジタルノイズの混沌を切り裂く、ハイブリッド・ミクスチャー・プロジェクト。 メロディック・ハードコアの疾走感、デスメタルの暴虐性、そしてミクスチャー・ロックのグルーヴを現代的な解釈で融合させる音楽プロジェクト、LPC。 そのサウンドは、極限まで研ぎ澄まされた「轟音」と、琴線に触れる繊細な「静寂」を行き来する。 歌詞世界では、SNS社会における同調圧力や、情報過多な現代における「個」の喪失、そして絶望の果てに見出す微かな希望を、痛烈な皮肉と文学的なメタファーを用いて描く。 破壊的なシャウトと、哀愁を帯びたメロディが交錯するその楽曲は、閉塞した日常を生きる現代人の脳髄にダイレクトに突き刺さる。 既存のジャンルに囚われず、常に変異を続けるLPCの音楽は、終わらない「真実」への探求そのものである。