Lyric

午前０時の逢瀬

夜明け前に別れて

明滅している　誘蛾灯

歩く速度カタツムリ

首竦め　飛び雀

散々だ 惨憺たる

浮き沈み　月みすぎ

足とられた

膝をつき　北を向き

簡単だ 感嘆だ

繰り返し　振り返り　仕返し

駆け引きばかりの　糸が絡みついて

紫煙は髪に染み込んでいく

朝焼けにため息溶かしてみても

舌に触れている期待

錆びたフェンスと遊具

朝日射した丁字路

とまれ　鏡を見ると

歪んだ顔だった

口漱ぎ　朽ちる文

反感だ　万感だ

灰かぶり　咲いた百合

色は白く

意味浪費、日々逃避

間断なく　歓談だ

見やるさき　知らぬふり　足踏み

誤ったことを　知ったまま進んで

道は暗がりに堕ちていく

黒い天使が喉を焼いていても

唇を重ねた

朝に昼に陽炎

身を焦がしてうつろう

夕に夜に幻

泡沫散り　花酔い

駆け引きばかりの　糸が絡みついて

紫煙は髪に染み込んでいく

朝焼けにため息溶かしてみても

舌に触れている期待

深い夜に互いの身体預けて

残り香が五感へ刻まれていく

これが逃れられない正夢

ならば日常に花束を