歌詞

高知の城下が蘇る

目に紅掛空

数多の旅路と時の狭間で

褪せゆく記憶は今、重なり会う

2023年 夏帰鳥『兆し』

僕らの生きる世界は彩りを失って

「またいつか会えたら」なんて絵空事

あの日に友と通った部活帰りの風を

いまだに一人思い出します

「またきっと」残響と

羽ばたきくる颯爽と

白黒の運命に

水彩色鮮明に

色づき出す感情に

高鳴っていく心臓に任せて

土佐の高知の夏化粧 月が霞んで

強く握りしめた鳴子に想いが滲む

どうかもう一度叫びたいと祈った空に

清かに鳴く夏帰鳥この地まで飛べ

高知の城下へ来てみいや

淡く抱いた 望みの向こう

届いた知らせは 夜明けを告げる

燻っていた青年の

固まっていた三年を

動かしていく情動は

夢かその結晶か

よっちょれよよっちょれよ よっちょれよっちょれよっちょれよ

よっちょれよよっちょれよ よっちょれよっちょれよっちょれよ

たかが三年程度

高鳴っていく心臓に任せて

いざ、夏帰鳥 舞い戻らん

これが高知の夏でしょう 月は彩り

強く抱き合った魂に 想いが跳ねる

どうかもう一度叫びたいと祈った空に

晴れやかに鳴く夏帰鳥 この地に響け

遥か彼方を吹く風を切った夏帰鳥

紅掛空を駆ける夢が耳をなぞる 嗚呼

こぼれる雫を照らすは 夕暮れ

面影瞬く ここが夢舞台

まだ見ぬ瞳に想いを馳せ

さぁ行こう(さぁ行こう)

ひととせ越えて

高知の城下へ来てみいや