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三本指で紡いだ奇跡。ジャンゴ・ラインハルトがグラッペリと描くギプシー・ジャズの極致。1930年代パリの香りとともに蘇る、永遠のスウィング名演集。
1953年に43歳で逝ったジャンゴ・ラインハルト。その遺産を一枚に結ぶ本作は、1958年に編まれ、1930年代パリの空気を封じ込めたギプシー・ジャズの精髄だ。火傷で使えない指を補う“三本指”のコードワークと、ステファン・グラペリのヴァイオリンが織り成す会話は、スウィングの楽しさと優雅さを同時に響かせる。「Minor Swing」「Lady Be Good」「St. Louis Blues」ほか、名演が14曲。リズムは軽やかに、メロディは自在に。ロック以前の熱、モダン以前の洗練——その交差点に立つ音。ジャズ・ギターの原点であり、いまも新しいスタンダード入門盤。針を落とせば、1930年代のダンスフロアが眼前に広がる。