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歌詞

12月3日

夜叉郎

忘れないぜあの日 弱っていくじいちゃんに

集まった親戚 本当はとっくに

峠だったくせに 苦しかったくせに

頑張りすぎだって かっこ良すぎるって

人間の五感で 聴覚が最後まで

残るって知ってて 言えなかった「ありがとう」

病室の端っこ 固まったまんまの

俺に一個言わせろ 「ふざけんなばかやろう」

実感が無かった 信じられてなかった

無情な現実から ひたすらに逃げてた

礼服で参列 思い出のムービー

そらしたはずの目から こぼれ落ちた涙

人間のゴールが死という平等なら

大事なのは己がそこに生きたプロセス

人を愛した分 人に愛された分

残された人間は笑ってまた過ごせる

世話ばっか焼いてて口うるせえばあちゃん

麦ロック片手に笑っていたじいちゃん

古臭い家ん中 人が生きたドラマ

良い歳のとりかた してみてえもんだな

俺が実家帰ったら 手合わせますから

見守ってくれよなぁ 大好きなじいちゃん

今を必死に生きて 心こめて歌って

そっちの世界まで 届いてると良いなあ

小さい頃泣きながら教えられたそろばん

あれのおかげで俺計算めっちゃ速いから

裏庭で隠れミツを吸ったツツジの花

あの頃と変わんねえよ やんちゃ坊のまんまさ

昔俺がよくねだって作ってもらった

キャベツいっぱい入った塩ラーメンうまかった

俺が20歳なった時に勧めてくれた

いつも飲んでた酒はまだちょっとまずかった

だけど今じゃその酒をバカみたいに飲んで

まぶたの奥のじいちゃんに憧れて

昔着てた背広 外に出るサングラス

自慢するぜかっこいい大好きなじいちゃんだ

棺桶にしっかり入れた酒と手紙

そっち持って行ってちょっと気長に待ってて

幸せになっから 俺がそっち行ったら

どうやったか聞かせてや いいちこでも飲んでさ

世話ばっか焼いてて口うるせえばあちゃん

麦ロック片手に笑っていたじいちゃん

古臭い家ん中 人が生きたドラマ

良い歳のとりかた してみてえもんだな

俺が実家帰ったら 手合わせますから

見守ってくれよなぁ 大好きなじいちゃん

今を必死に生きて 心こめて歌って

そっちの世界まで 届いてると良いなあ

  • 作詞

    夜叉郎

  • 作曲

    U-sei, YNB

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