Lyric

ラクガキのような

あの笑顔が離れない

野良猫は優に

笑うなんて嘘だ

くだらない日々の

終わりには

一つ引いた幸せを

もっとちゃんと目を見てよ

そんな神頼み

パレットに取りこぼした

乾いたままの色を

涙で混ぜ合わせた

左利きの愛

眠れずにいるの

また机の上

枯れたのはいつだろう

梅雨が春みたい

私じゃなかっただけ

美しいまま

裏返せば醜くて

定義なんてそう

言葉たらずの魔法

その慈悲は

まるで人魚だけ

砂漠へ残すような

渇くことを知らなければ

楽にいけたのに

水の中でだけ

息ができたのなら

昇っていく泡になど

意味はないからさ

私じゃなかっただけ

大事にしたのは

停滞した幸福

昨日まで消さないでよ

そんなモノだけど

名前のないまま

葬れたら良かった

悪い夢ならいっそ

醒めないままでいい

私じゃなかっただけ