

歩き慣れた交差点
誰かの笑い声が
置き去りになった午後を そっと揺らす
青信号が点滅するたび
心が取り残されてく
街灯の下 伸びた影だけ
わたしを置いて 先に進んでいくね
「歩け」と言われても
まだここから動けない
“しなきゃいけない”ばかりに追われて
「明日はきっと大丈夫」なんて
まぶしすぎて 目をそらしてしまうんだ
今日のままでいいよ ねぇ
もう少しだけ
いまのわたしを 休ませて
誰にも見つからずに
呼吸してたい夜がある
「ここにいていい」って
自分に何度も 言い聞かせてる
ねぇ 雪が降ってきたよ
夜になってやっと気づく
今日を生き抜いた証が
ここに ちゃんと残ってること
未来が希望で満ちてるって
保証があるなら 歩いてみせるよ
だから それを証明してほしいの
それがあるなら わたしは歩き出すから
わたしの荷物を
代わりに持ってくれる人は どこ?
誰がほんとの味方なの
笑ってるだけじゃ 立てない夜もあるのに
たまには
「助けて」って
叫びたい夜もあるんだよ
言えないけど…言いたいよ
一歩踏み出すたびに
未来を壊してしまいそうで
「強くあれ」って
そんな魔法みたいに言わないで
わたしはまだ
夜の端っこで 息をしてるだけ
今日のままでいいよ ねぇ
もう少しだけ
いまのわたしを 休ませて
誰にも見つからずに
生きていたい夜がある
「ここにいていい」って
自分に そっと つぶやいてる
ねぇ 雪が降ってきたよ
ねぇ 世界が白くなってきたよ
- 作詞者
しゅか / Room no.38
- 作曲者
しゅか / Room no.38
- プロデューサー
しゅか / Room no.38
- ギター
しゅか / Room no.38
- キーボード
しゅか / Room no.38
- ピアノ
しゅか / Room no.38

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世界が白くなる前に
しゅか / Room no.38
動きたいのに動けない夜がある。
まぶしい未来に、思わず目をそらしてしまう夜もある。
それでも、静かに降り始めた雪が
「ここにいていい」と教えてくれる。
世界が白くなる前の、小さな息遣いの物語。



