歌詞

岬に残す恋

YOSAJI

白い吐息を汽車にのせ

ふるさと遠く窓に消え

雪にけむるるは北の街

さよならあなた流す涙

言えぬ言葉を胸に隠し

ただ背を向けて旅に出る

凍る岬よ風よ波よ

呼んでくれるなあの人を

未練ごころが積もる雪

北の夜汽車に置いてゆく

凍るランプの港町

船の汽笛が胸を裂く

夢も明日も捨てられず

ひとり旅立つ冬の果て

あなた恋しと唇かみ

ただふるさとを振り返る

凍る心よ風よ波よ

泣いてくれるなこの夜に

約束ひとつ果たせずに

岬に残した恋ひとつ

Shiroi tousoku o kisha ni nose

Furusato tooku mado ni kie

Yuki ni kemururu wa kita no machi

Sayonara anata, nagasu namida

Ienu kotoba o mune ni kakushi

Tada se o mukete tabi ni deru

Kooru misaki yo, kaze yo nami yo

Yonde kureru na, ano hito o

Miren gokoro ga tsumoru yuki

Kita no yoru kisha ni oite yuku

Touru ranpu no minato-machi

Fune no kibue ga mune o saku

Yume mo ashita mo suterarezu

Hitori tabidatsu fuyu no hate

Anata koishi to kuchibikami

Tadafurusato o furikaeru

Kooru kokoro yo

Kaze yo nami yo

Naite kureru na, kono yoru ni

Yakusoku hitotsu hatasezu ni

Misaki ni nokoshita koi hitotsu

作詞者
中村いつみ
作曲者
中村いつみ
プロデューサー
中村いつみ
マスタリングエンジニア
中村いつみ
グラフィックデザイン
中村いつみ
プログラミング
中村いつみ

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「岬に残す恋」は、伝統的な日本の演歌スタイルを軸にした、冬の叙情歌。
三味線と尺八の切ない旋律が主人公の未練を描き、
アコーディオンと弦楽器がノスタルジックな風景を静かに彩る。
コーラスを排した“孤独な響き”の中で、
女性ボーカルが力強く、そして儚く歌い上げる、ドラマチックな演歌作品です。

雪煙る線路、凍える岬、灯りの消える港町——
旅立つ背中、残された恋心。
冬の痛みと美しさが胸に残る、情景叙事詩のような一曲。