巡礼のジャケット写真

歌詞

水甕

九嶋 流平

雨季の水辺に咲く 花を分け

銀の波間に散る 夏の陽よ

形あるものにことよせて

たゆたう光の渦を迎えては

汲みわけた鏡の面(おもて)に 結ばれる像のように

手を伸ばしてすくえば応える 確かな世界よ

月日が泡沫(うたかた)なら 慰めを

求め貯えては 不意の雨

強まる雨脚を切るほどに

この一介の身を飜し

汲みわけた鏡の向こうに 蠢く明日の時よ

水を乱して崩れる端から こぼれる世界へ

この雨に震える身体を余さず浸したなら

図らずも滴る首筋に 誰も知らない海の鼓動…

汲んでは干して さがない雨を浴び 道を先へ

ありのままに この甕を運べ 愛をこめて

  • 作詞

    九嶋 流平

  • 作曲

    九嶋 流平

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