雨季の水辺に咲く 花を分け
銀の波間に散る 夏の陽よ
形あるものにことよせて
たゆたう光の渦を迎えては
汲みわけた鏡の面(おもて)に 結ばれる像のように
手を伸ばしてすくえば応える 確かな世界よ
月日が泡沫(うたかた)なら 慰めを
求め貯えては 不意の雨
強まる雨脚を切るほどに
この一介の身を飜し
汲みわけた鏡の向こうに 蠢く明日の時よ
水を乱して崩れる端から こぼれる世界へ
この雨に震える身体を余さず浸したなら
図らずも滴る首筋に 誰も知らない海の鼓動…
汲んでは干して さがない雨を浴び 道を先へ
ありのままに この甕を運べ 愛をこめて
- 作詞
九嶋 流平
- 作曲
九嶋 流平
九嶋 流平 の“水甕”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
樹液
九嶋 流平
- 2
月影
九嶋 流平
- 3
葬列
九嶋 流平
- 4
坩堝
九嶋 流平
- 5
祭祀
九嶋 流平
- 6
羊膜
九嶋 流平
- 7
流民
九嶋 流平
- 8
砂礫
九嶋 流平
- ⚫︎
水甕
九嶋 流平
- 10
黄金
九嶋 流平