

あの日も雨でした
あなたは何も言わず
濡れたタバコを指で潰して
私の少し前を歩いていました
私はただ
置いていかれないように
あなたの背中を追っていました
あなたは優しい人でした
少なくとも 私はそう思っていました
機嫌のいい夜には
私の髪を撫でて
「お前だけだ」と笑うから
その言葉を何度も、胸にしまいました
けれど朝になれば
夕べの事など忘れたように
あなたは冷たい目をして
私の名前さえ呼ばなくなる
それでも私は
あなたの傍にいたかったのです
怒鳴る声も
荒れた部屋も
震えて眠る夜さえも
愛という名を付ければ
少しだけ
キレイに見える気がしたから
あなたを愛していました
どうしようもないほどに
泣きながら縋ったこの手を
あなたは何度 振りほどいたでしょう
「ごめんなさい」と言うたびに
なぜだか私が悪くなって
それでも明日になれば
また優しくしてくれると
馬鹿な私は
信じていました
信じていました
信じていました・・・
口紅を変えた日のこと
あなたは気付きもしなかった
指折り数えて待っていても
帰らない夜が増えてゆき
午前二時
扉の音がするたびに
嬉しいのか 怖いのか
もう私にも分かりませんでした
知らない香りを連れて帰ったあなたに
何も聞けなかった私は
ずいぶんと
上手に笑えるようになりました
笑えるようになりました
割れたグラスを拾いながら
指から落ちた赤い雫を見て
こんなにも鮮やかなものが
まだ私の中にあったのだと
少しだけ
不思議に思いました
あなたを愛していました
それだけだったのです
あなたの好きな女(ヒト)になれば
いつか昔に戻れる気がして
嫌いな服も着ました
嫌いな髪にもしました
鏡の中から私が消えても
あなたが笑ってくれるなら
それでいいと
思っていました
思っていました
思っていました・・・
ねぇ 覚えていますか
初めて二人で歩いた
あの川沿いの道を
月が水面に揺れて
あなたは珍しく笑っていました
深い愛の言葉
あの言葉だけが
今でも耳から離れません
……ずっとって
いつまでだったのでしょうね・・・?
あなたを愛していました
最後まで
愛していました
憎めたなら
逃げられたのでしょうか
嫌いになれたなら
私は私のままでいられたのでしょうか?
今夜の川は静かです
あの日と同じ月が揺れています
あなたに貰った指輪を外して
そっと岸辺に置きました
もう
謝らなくてもいいのですね
もう
あなたの帰りを待たなくてもいいのですね
水面の月に
手を伸ばしました
思っていたより
夜の水は冷たくて
遠くで誰かが
私の名前を呼んだ気がしました
けれど私は
振り返りませんでした
月がひとつ
水の底で揺れていました
あなたを愛していました
あなたを愛していました
あなたを愛していました
ただ、あなたを愛していました
ただ
それだけの人生でした・・・・
- Lyricist
Kojirou.
- Composer
Kojirou.
- Producer
Kojirou.
- Guitar
Kojirou.
- Bass Guitar
Kojirou.
- Drums
Kojirou.
- Keyboards
Kojirou.
- Synthesizer
Kojirou.
- Vocals
Kojirou.

Listen to Scabiosa by Kojirou.
Streaming / Download
- 1
Curtain Call
Kojirou.
- 2
Soft Candy
Kojirou.
- 3
Manly flavor
Kojirou.
- 4
Smiley
Kojirou.
- 5
Special Marmalade Jam
Kojirou.
- 6
Aikyo
Kojirou.
- 7
Give Me Love
Kojirou.
- 8
nymphomaniac
Kojirou.
- ⚫︎
Scabiosa
Kojirou.
E - 10
Dear AITU
Kojirou.
- 11
Launch
Kojirou.
- 12
Tokoyami
Kojirou.
- 13
My Wonderful Everyday Life
Kojirou.
- 14
August 32, 4:00 a.m.
Kojirou.
AI Visual Kei band [Kamadoma.]
2nd album [Aizohensyuroku]



