雪割りの牡丹 ~白刃に散る契り~ (feat. HIROYUKI)のジャケット写真

歌詞

雪割りの牡丹 ~白刃に散る契り~ (feat. HIROYUKI)

光闇居士, しおの

春の風が吹き抜ける 東の京(みやこ)の昼下がり

武芸の稽古 汗を拭う

ふと目が合った 凛とした君の瞳

無骨なこの手に 舞い降りた花びら

言葉は少なくて ただ微笑み合って

気づけばふたり 同じ時を歩き出していた

子供はいなくても 繋いだ手は温かく

十の年月(とせ)を重ねた 何の濁りもない日々

「あなたがいれば、それだけで」

君のその言葉が 僕のすべてだったのに

ああ ずっと続くと思っていた

他愛のない 柔らかな愛の歌

君を守る そのためだけに

この命はあるのだと 信じていたんだ

暗雲が空を覆う 白虎堂の罠

はめられた重い枷(かせ) 罪人の烙印

無実の叫びは 権力の闇に消え

愛する君にまで 毒牙が迫る

君の未来を守るため 震える手で筆をとる

「どうか私を忘れて、新しい明日を生きてくれ」

差し出した休妻書(わかれのふだ) 荊山の玉は砕け

雪の上に崩れ落ちる 君の涙が止まらない

ああ 行かないでと すがる君の手を

振り払う僕の 心は千切れていく

結髪の縁(ちぎり)を この手で断ち切って

君のいない 凍てつく荒野へ 歩き出す

流れ着いた梁山泊(りょうざんぱく) 届いた一通の報せ

僕の妻でいるために 君は自ら命を絶ったと

なぜだ、なぜ生きてくれなかった!

愚かな僕の優しさが 君を追い詰めたのか!

愛しい人よ 君の操は この魂に刻印された

腐りきった朝廷 己の欲に狂う者たちよ

我が名は豹子頭(ひょうしとう)・林冲!

君が散らした命の分まで

の刃(やいば)に血を吸わせよう

雪割りの牡丹よ どうか安らかに

僕のすべてを懸けて 狂った天を 斬り裂くまで

  • 作詞者

    しおの

  • 作曲者

    光闇居士

  • プロデューサー

    光闇居士

  • ボーカル

    HIROYUKI

雪割りの牡丹 ~白刃に散る契り~ (feat. HIROYUKI)のジャケット写真

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    雪割りの牡丹 ~白刃に散る契り~ (feat. HIROYUKI)

    光闇居士, しおの

妻を守るため、男は愛を捨てる。水滸伝屈指の悲劇を歌い上げるオリジナル楽曲『雪割りの牡丹』公開!

「どうか私を忘れて、生きてくれ――」
理不尽な権力の罠に落ち、流罪となった八十万禁軍教頭・林冲。彼が選んだのは、最愛の妻を権力者の魔手から守るため、自ら離縁状を突きつけることでした。

『私説 水滸伝一〇八編の鎮魂曲』第八回にて描かれる、この涙なしには読めない別れのシーン。子宝には恵まれずとも、誰よりも深く愛し合った二人の「出会い」から「永遠の別れ」、そして妻の自死を知った林冲が「復讐の鬼」と化すまでの壮絶な運命を、一曲の音楽に昇華させました。

前半の軽快でロマンチックなJ-POP調から一転、別れのシーンで重厚な悲劇的バラードへと変貌する、前代未聞の楽曲構成。愛するがゆえの残酷な決断と、その後に待つあまりにも悲しい結末を、耳から体感してください。

楽曲の舞台となる胸を打つ本編はこちらからお読みいただけます:
光闇居士作『私説 水滸伝一〇八編の鎮魂曲』
「第八回:林教頭、不条理の道を行き 魯智深、野猪林に義を貫く」
https://kakuyomu.jp/works/822139846091815946/episodes/2912051595851625697

アーティスト情報

Twilight Master

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