きつく縛った三つ編み 丁寧で的確な朝
ぼやけた私の輪郭 少しふざけて立ち眩む
ことさら省みもせず ここでは騒がず静かに
見える聞こえる触れてみる 乾いた草で手を切った
俯いて 何を見た?
むき出しの腕を 思い切り噛みつき
あなたは素早く私を振り払う
向こうから 何かくる
点けたままのテレビから 服をひき裂く音がする
埃っぽい窓の外には もう明日がやってくるのに
- 作詞
おじまさいり
- 作曲
おじまさいり
くまちゃんシール の“狼の庭”を
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- 1
食む
くまちゃんシール
- ⚫︎
狼の庭
くまちゃんシール
- 3
ラドナミン
くまちゃんシール
- 4
ペディキュア
くまちゃんシール
- 5
CHINA珊都異知
くまちゃんシール
- 6
晩夏
くまちゃんシール
- 7
芦毛の馬
くまちゃんシール
- 8
生牡蠣
くまちゃんシール
- 9
カヌーで火を焚く
くまちゃんシール
- 10
羹
くまちゃんシール
- 11
TINYCELL
くまちゃんシール
「夢見るニューエイジ、空中遊泳のポップ」 ̶中村悠介
「さいりちゃんが作る/関わる音楽に一貫する、コード感や選ばれる音色のセンス、独特の危ういピッチ感を携えたボーカル、それは一見(一聴)浮遊感やアンニュイな印象を与えるものだったりするのですが、その奥にある胆力の強さが魅力的なんですよね(そこに惹かれてneco 眠るに加入してもらいました!)。それが最上に結実した大傑作!」 ̶森(neco 眠る/こんがりおんがく)
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おじまさいりのソロプロジェクト《くまちゃんシール》のアルバム。透き通ったヴォイスが浮遊してぐるぐる回る無重力サウンドワールド、その真の魅力は奥に宿る胆力の強さ。Le MakeupとTakaoの全面サポートのもと、ここに代表作が完成。
おじまさいりはCASIOトルコ温泉、neco眠る、Emerald Four等々のインディーバンドで活動してきたヴォーカリスト/キーボーディスト/ソングライターで、2013年にソロ活動を始め、2017年に《Hoge Tapes》でカセットデビュー。この『くまちゃんシール』は、彼女にとって初のCD/LPアルバムであり、全曲おじまが作曲・プロデュースし、Le MakeupとTakaoのサポートを得て作り込んだ楽曲群は大きな発展と飛躍を遂げている。
おじまの個性であるDIYな音を軸に、Le Makeupのヴィヴィッドでカラフルなギターとサウンドメイク、Takaoのアンビエントポップシンセとキーボードが刺繍され、素地のロウファイさと精妙なハイファイさが躍動的に重なった音の層を堪能できる。全11曲中10曲でLe Makeupがミキシングを行い、「CHINA珊都異知」はTakaoが担当。おじまの音楽的アイデンティティの中心は透明感のある声で、インスト曲「カヌーで火を焚く」を除くすべての曲でそのピュアな声が使われているが、歌詞のある曲は半分のみ。アルバム全体で彼女のワードレス・ヴォイスがメロディやテクスチャーの要素として使われている。
『くまちゃんシール』はテクノやアンビエントやニューエイジ・リバイバルのフィルターを通したベッドルーム・ポップと呼べるかもしれないが、終盤に収録された四つ打ちリズムに歪んだ音が被さったお宅ディスコ「羹(あつもの)」、英のブレンダ・レイを少し思わせるドゥーワップ風味の似非レゲエ「TINYCELL」という2曲に、お約束を逸脱してしまうおじまの世界観が披露されている。
アーティスト情報
くまちゃんシール
1987年、兵庫県丹波篠山生まれ。 大学在学中よりCASIOトルコ温泉、EMERALD FOUR、LOVELY SNOOOPY LOVEのメンバーとして活動。 2017年neco眠るへキーボード奏者として加入。 ソロ名義となるくまちゃんシールの活動は2013年から開始。 リリース作: 2017年『朝昼兼用』[Hoge Tapes] カセットテープ 2020年『焚き焚き』ep at Bandcamp (digital) 2021年『まにまに』epat Bandcamp (digital)
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