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梓は不安だった。ひとりで歌うことを任されたからである。
失敗して深酒をする自分が、現実のように思えていた。
傷心の末、遠出した非日常の景色を見て、こんなんじゃだめだ!と考える。
そんなことまでイメージしていた。
しかし、彼女にはただひとつ強くなれるものがあった。
いつか買った、お気に入りの口紅である。
お守りのような口紅を塗って、彼女はステージに挑むのだった。
西暦2073年。とある街に形成された巨大な色街。性風俗業界は遠い昔のようにふたたび閉鎖的となっていた。そんな街で生まれた4人の乙女。出生を明かし、消えない烙印を背負いながら人生の悲哀を歌う。
Stella Sordino