Lyric

どんなに時間が流れても

変えられない運命の中で憎しみ合って

全てを忘れられたなら

あの日の続きを描いていられたのに

喪くした命を数えても

思い出の中だけではもう笑えなかった

どれほど深く愛していても

共には生きられない

枯れて散る日はまだ遙か彼方

それでも逃れやしないで

いつか想ふ様な者となれど

独りは虚しいだけで

化かし、 奪い、 穢れた手では

貴方に触れもできないけど

「左様なら」 告げた走馬灯を擦る

風よ、 私も連れて赴けよ

どれほど現実を恨んでも

仄暗い幻想の甘さを捨てきれないで

愛など忘れられたなら

痛む心でさえ持たずにいられたのに

手にした思い出を数えてみても

失くした日々の価値を知るだけ

どれほど深く思い返しても

もう戻れやしない

枯れ朽ちる季節の越えた先で

咲く花に触れる度に

どうか、 思い出してくれないか？

私がいたあの春を。

あゝ、切り裂いて

歪な空が綺麗な色をしている

偽りの素顔と 微かな温もり

此処ではもう 聞こえないや

廻り逢う世界の向こう側で

呼ぶ声に耳を澄まして、

そこで待つ私を見つけたら

何も言わず抱き締めてよ。

枯れて散る日はまだ遙か彼方

それでも逃れやしないで

いつか想ふ様に生きられたら

貴方の影を探すから、

来世、それまでは左様なら。