歌詞

眠れない夜の奥で

羽音が心を撫でる

それは痛みか、それとも愛か

アタシはまだ夢の中

冷たい光が瞼を刺す

壊れた世界の残響

指先が空を掴んでも

何も触れられない

君の影が微笑むたび

涙が羽に変わる

「また会える」と囁いた声

それが幻だったとしても

痛みの中に眠る

小さな夢の形

まだ消えない羽音

アタシは幻蝶の夢を見る

壊れた空を舞いながら

光と闇が混ざる場所で

君の名を呼ぶ

その声が風に溶けて

夜を優しく染める

この夢が終わらなければいい

心臓の奥で蝶が哭く

夢の中のアタシを見てる

紅い月の光を浴びて

羽が溶けていく

君の手に触れた瞬間

全てが嘘に変わる

それでも笑ってしまうの

壊れるほど綺麗だから

欲しいならこの夢をあげる

でも醒めることはできない

それでもいい、眠らせて

この羽音の中で

アタシは幻蝶の夢を見る

痛みが光になる

崩れた世界の片隅で

君と踊ってる

羽が散る瞬間に

命が笑い出す

目を閉じたままで

朝が来ない夜の底で

羽音がまだ響いてる

アタシの夢の中でだけ

君は生きている

“Her dream never ends…

The butterfly still flies.”