Lyric

見慣れた窓の外

雨のあとの空の模様

広がった景色は

遠い夜の片隅に消えて

名前を呼ぶ声や

日々のなかの戸惑いに

紛れることでしか

自分を隠せそうにないから

昨日の途切れた想いがつのる

醒めたら忘れる夢を見ている

そうさ かなしみは

弱い奴の言い訳だそうだ

無口なその眼には

矛盾さえ映せなくて

それでもいつわりの

正しさは見透かしてるはずだ

つかえた言葉が波を立ててる

確かな痛みを抱え生きてる

ずっと虚しさが

残るわけを探してた

溶け出した氷のように

いつかは流れてしまう

その記憶に焼き付いていたのは

あなたのことだって

わかっていたんだ

あなたの口癖を真似してみる

色のない花を抱きしめている

そうだ やさしさは

熱を帯びた手のひらのようだ