Lyric

折れかけのヒールで飛び乗る

山手線上り

常闇に消える　二人　宵の口

気付いたら　後戻りも出来ない位の

底に堕ちていたよ

空席を埋めて　走り出す最終列車

終着駅の見えない

迷路に迷い込んだ私を嗤う

ロマンスに焦がれ　呑まれる

月9の裏の裏

主演女優賞並みの　迫真の演技

さよならの代わりには

苦い接吻をして

まだ乾かないで　曖昧な唇

捨てられぬモノが多い程

満たされた後の独りが苦しいよ

痕跡を消して　歩き出す事さえ

未来へ近づく魔法の様な呪いと

気付いているけれど

7mmの煙に巻かれて

あなたを纏って

帰り道は少し　幸せになるの

都合のいい女だと

思われたっていい

鳥籠に響く　短調な鳴き声

引き返せない事も

結ばれない事も　分かる

飲み込む最後の言葉

まだ言い出せない

イケナイ事だとは　解っているのに

見せかけのルールに准え

境界線　跨ぎ

多分　誰にも言えぬ

秘事なんだから

悟られない様にと　馬鹿な女演じ

朝靄に泣いた　始発　待ち惚け