歌詞

普段は絶対出さないだろう

似合わない大声張り上げて

皆の前ではいつも笑顔で

眠れずに夜は目が冴えて

最近少し飽きられたみたい

翳りゆく部屋は西日がきつい

遠くで鳴る現実の足音

振り払うように家を出る

何がしたいんだよ本当は

てか「本当」なんて何処にある？

さっき自分で立てた誓いも

三日も経てば忘れるくせに

言いなりになるのも辛いけど

一人でやるのはもっと辛い

誰にも言い訳できないもんな

君が進むのはそういう道だ

見放されたなんて嘆くより

見限ってやれよそんな奴

見向きもされない日があったって

誰かがきっと君を待ってる

小さな頃に憧れていた

赤や黄や緑のヒーローも

背中にチャックが付いてたことに

気付いたのはいつの時だろうか

失望 幻滅のそのあとで

本当の意味に気付いていく

嘘と知りながら見るその舞台

泣きたくなるほど綺麗だった

誰の為にやってんだ

そりゃもちろん自分(ぼく)の為だけど

「期待してる」と笑うあなたを

曇らせないよう 言葉を紡ぐ

本当はとうの昔に解ってた

何者にもなれないってこと

それでも未来を描く気持ちが

誰かの救いになることもある

枯れ果てたなんて嘆くなら

その喪失も歌で聴かせて

にやついた顔で茶化されたって

どうでもいいんだ 生きていられれば

君はどこで生まれたの

どうやってここに来たの

何をされると嬉しいの

どれだけ傷付いたの

伝えないと伝わらないんだ

だから君は君の表現方法(ぶき)を持って

どんなに難解でも

必ず読み解いてみせるから

本当はとうの昔に解ってた

他人のように生きられないこと

その欠落こそ君の愛しさ

今度こそ君の番 さあ言って

誰もいないなんて嘆くより

これから出会える誰かがいる

見向きもされない日があったって

誰かがきっと君を待ってる

誰かときっとまた出会える