歌詞

生まれた理由なんて

誰も知らないはずだけど

生きたい理由なら少しずつでも

わかるような気もしてたんだ

一年 また一年

経つたび背負う責任や孤独

でも捨てられないものも増えすぎて

とりあえずカバンに詰め込む毎日

やらないといけない事と

やりたくない事がここにはあって

この国は自由だからやりたい事出来ると

周りは言うけれどやりたくない事が邪魔してくる

歳をとるだけとったけれど

その分だけ嘘をついてきて

嘘が上手くなった

そしたら笑顔は下手になっていった

本当に笑うこと わずかになった

家族とも離れて暮らして

一人の時間が増えすぎて

誰も私を見透かさない

わかってくれない 信じてくれない

なんて嘆く相手もいない

信じ合いなんて興味がない

だから人に裏切られるのも

たいして痛くない 半ば無理矢理

蓋をした溢れそうな感情

誰にもぶつけられなくて

だから自分に何度もぶつけたんだ

気付くと痛みに慣れすぎて

そんな痛みではビクともしない

間違った強さを手にしていた

歳をとるだけとったけれど

その分現実を知っていって

知らない感情に触れた

苦い部分も甘い部分も

時には味さえわからない事も

それは住む場所や過ごす人

なんて関係なく自分自身

目の前の現実を

どう捉え味わうか どう噛み砕けるかで

決まる事がわかってしまった

そんなひとつひとつの出来事を

一段と美味しく召し上がるために

愛情や友情 夢や希望という

最高のスパイスと味わうのが人生の醍醐味

歳は重ねていくものだけど

命は擦り減らすだけではなくて

きっと誰かに 触れられてはじめて

生きたいと感じて

初めて一年の短さ 大切さに気付く

これからも歳はとっていくけれど

この先 今までのガラクタの

整理に追われるだろう

誰かにもらった 物や記念品

思い出にそっと蓋を閉める

それでも忘れやしないんだろう

知らない場所で燃え尽きても

誰かのものになっても

苦しかった日々も孤独な時代も

あの痛みさえ忘れない

だってそれは痛みの出口に

あなたが立っていたから