八百万の御霊のジャケット写真

歌詞

八百万の御霊

ゆれいさくら

遠き波の 音のみぞ聞こゆ

名を呼ぶ声も 風に消えゆく

さらわれし 命の数を

誰が数え 誰がとむらう

海の底にも 声は生きて

帰りを待てど 波は答えぬ

あの日の朝に 手を握りし

ぬくもりだけが まだ残りて

「また帰る」と 笑いし君は

いまもどこかで 待つ気がして

壊れし土地に ひざを折れど

涙さえもう 枯れ果てて

それでも空を 見上げれば

雲の彼方に 光あり

八百万の 御霊よ、つどえ

この祈りだけ 届くのならば

失せし人々を 忘れはせぬ

胸に抱きて 生きてゆかむ

たとえこの身が 朽ち果てようと

受け継ぎし声は 絶やしはせぬ

遠きあなたへ 届くように

今日もこの地に 立ち続ける

茜差す山 染めゆく頃に

ひとり静かに 海を見つめ

帰らぬことを 知りながらも

「ただいま」と そっと呟く

君と歩きし あの道には

小さな花が 咲き始めて

失ったもの 戻らずとも

残されたもの 守りてゆかむ

誰かのために 生きることこそ

いつか我が身を 救うものなれ

君が最後に 願いしこと

「生きて」とだけ 聞こえた気がした

千の意志よ 万の祈りよ

この空へと 昇りゆけ

残された者 ここに生きる

その証を 未来へと

夜は明けて 空は燃えゆく

新しき朝が 我を呼ぶなり

失せしものをば 忘れずともよし

抱きしめたまま 歩みゆかむ

いつかこの道 花咲く頃に

君の見ていた 空を見上げて

「生きているよ」と 伝えられるよう

この命を 明日へつなぐ

波は凪ぎて 鳥は鳴けり

朝の光が 海を照らす

もう一度だけ 君の名を呼び

長き夜は 今ぞ終わる

  • 作詞者

    横山智章

  • 作曲者

    横山智章

  • プロデューサー

    横山智章

  • グラフィックデザイン

    横山智章

  • ボーカル

    ゆれいさくら

  • その他の楽器

    ゆれいさくら

八百万の御霊のジャケット写真

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    八百万の御霊

    ゆれいさくら

「八百万の御霊」は、失われた命への深い祈りと、残された者たちが未来へ歩み続ける決意を描いた鎮魂歌です。

荒れ狂う海、遠く響く波の音、帰らぬ人を待ち続ける静かな時間。大切な人を失った悲しみを抱えながらも、その人が最後に残した「生きて」という願いを胸に、今日を生き、明日へ命をつないでいく――。

「八百万の御霊」という言葉には、数え切れないほどの御霊を忘れず、その声や想いを未来へ受け継いでいくという祈りを込めました。

悲しみは決して消えなくても、その悲しみを抱いたまま歩いていくことが、残された者にできる一つの祈りなのかもしれません。

海の向こうへ、そして空の彼方へ。
届かなくなった大切な人へ「生きているよ」と伝えるために。

この歌が、誰かを想い続ける人の心に、静かに寄り添う一曲となれば幸いです。

アーティスト情報

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