Walking in Warのジャケット写真

歌詞

Walking in War

Kiyoshi Kanzawa

降り立つ真っ白な雪景色

淡々と歩く迷彩の男たち

厚手のマンパーも突き刺す寒さ

かじかむ手で構えるカメラ

応援と心配の50:50

送り出す声は「生きて帰ってこい」

俺だけのリアル伝えるために

I’m a rapper

戦争中の街をWalking

3日目耳にするミサイルのサイレン

警告されても

どうすりゃいいか分からねえ

鳴り響く場所全て射程圏内

あいにく雨以外が

降るのには慣れてない

次の瞬間は生か爆発か

いや自分は大丈夫なはずだ

そう妄信させる大地の広さ

仕事生活、歩き続ける彼ら

上空でミサイルの爆発音

上がる心拍音と

共にシミュレーション

ああどのパターンも

無事じゃ済まねぇぞ

朝が来ることをただ祈り眠る

無惨に壊された街を見渡す

団地に学校ショッピングモール

1軒2軒と数を重ねれば

1軒でも異常と忘れかける

地元の飯を食おうと

ローカルのレストラン

破壊されたインフラ店内は薄暗い

ずらりと並ぶ異国語のメニュー表

今は一部の料理のみ提供

店を守るワンオペのお母さん店長

ビーツのサラダとニシンのサンド

平らげたのち

カウンターで話しかける

緊張とリスペクト

持ってインタビュー

携えた言語は目線万国共通

本気な気持ちを互いにキャッチする

タイプする指の動きが物語る

翻訳アプリ上の文字にも魂が宿る

「国外避難して

会えなくなった人たち」

「学校に行けなくなった子供たち」

「僕も頑張ります」って

無理やり絞り出した返答

都市へ逃れた同世代の少年と

飯を食いながら音楽で共鳴

最初はジョークの

コミュニケーションでも

追々目がマジになってくるよ

踏み込んだ内容テーマは平和

国境を超えて交わる価値観

俺は言った「最大の敵は歴史だ」

食らうアンサー「大事なのは今だ」

日本のアニソン流しノリノリの軍人

一瞬で仲良くなる

ありがとうなミュージック

意味もなく街をぶらつき夜には寿司

不器用でツンデレでも優しい目つき

もうすぐでまた戦線に戻るらしい

戦うな

行かないで

そんなこと

命かけた男に面と向かって言えなくて

そしてサヨナラの時はやってくる

固く握る手に生きろと込める

再会を誓うバイバイ涙で滲む視界

皮肉なほどに快晴な空が憎い

傷つくのはいつだっていいやつばかり

戦争は何も生まねぇ理不尽の塊

99%の市民たちの血が流れ

1%のリーダーの血は流れない

小さな国の彼らを襲うのは

巨大な権力者たちの欲と恐れだ

そんな叫びも

青空に静かに消えてった

だけど俺が彼らと過ごした時間は

半径たった数メートルの空間は

平和だったんだよ

創れるんだよ

非日常だったはずの戦争は

何食わぬ顔をして日常に溶け込んだ

希望の有無を問わぬ強制参加

人間の適応力は時に残酷だ

変わった日常を変わらず生きる

あの日の世界は遠い昔

ニュースや映画のように

ドラマチックじゃなく

現実は淡々と慢性的な痛み

街の至るところに国旗愛国

譲れないもののため戦い続ける

その戦いの傍ら俺はどこに立つ

いや、どこに立てる?

人々を乗せて列車は動く

疲れた車内に子供の笑い声が響く

君の行き先は

君の行き先は

生きてる自分は「運」が良かったのか?

死んだあの子は「運」が悪かったのか?

この問いへの答えで未来は変わる

今は後ろは振り向かずに

リアル携え帰る旅路

街角のおもちゃ屋クリスマスツリー

待ち侘びるおもちゃと終戦の日

  • 作詞

    Kiyoshi Kanzawa

  • 作曲

    808Zaint

Walking in Warのジャケット写真

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    Walking in War

    Kiyoshi Kanzawa

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