

雨がそっと世界を包み
色の輪郭をほどいていく
薄い霧に沈む朝の
静けさだけが息をしていた
庭の端で揺れる花は
雫を抱いて目を覚ます
昨日より少し深い青
心の奥に触れるように
消えていったはずの想いが
雨音に呼ばれて滲み出す
隠していた言葉たちが
土の匂いに溶けていく
降りしきる雨を越えて
世界がいま息を吹き返す
紫陽花が色を変えるたびに
私の未来も書き換わっていく
閉じ込めた想いの影を
雨がすべて洗い流して
滲んでいた昨日の輪郭さえ
光へ続く道に変わっていく
雨に濡れた窓の向こう
遠い山影が溶けていく
曖昧なままの気持ちさえ
許されるような午後だった
紫陽花の花弁ひとつ
落ちる雫が色を変える
変わることを恐れないで
とても小さな声で囁いた
忘れかけていた痛みさえ
雨がそっと撫でてくれる
静けさの中でようやく
自分の声が聞こえた気がした
満ちてゆく雨のリズムが
胸の奥を強く叩いて
眠っていた願いの欠片たちが
いま確かに動き出している
紫陽花が青を深めるように
私ももう迷わない
この季節がくれた静かな助走が
未来を切り拓く力になる
雨音が遠くなる瞬間
胸の奥で何かがほどけていく
閉じ込めていた影のかけらが
静かな光へと形を変える
紫陽花の色が揺れながら
まだ知らない未来を指している
迷いの中で見失った声が
いま確かに息をしていた
降りしきる雨を突き抜けて
世界がいま私を照らし出す
紫陽花が色を変えるたび
胸の奥の未来が震えている
零れ落ちた昨日の影を
雨がそっと溶かして
滲んだ痛みさえ
光へ続く願いに変わる
青を深める紫陽花のように
私はもう迷わない
この季節がくれた静かな勇気が
未来を選ぶ力になる
雨は今日も降り続く
けれどその音はもう憂鬱じゃない
世界と心を満たすための
やさしい助走の音だった
- 作詞者
TEAR
- 作曲者
TEAR
- プロデューサー
TEAR
- ボーカル
TEAR

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雨粒が描く道
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