能天気な日々を 好転したいと
装填したレミントン 焦点には君を
早計な意思を妄言みたいと
到底思えなかった 少年時代よ
道程とその帰路 構成は不明瞭
もうええわって言いつも 豹変した君の
亡霊に投影 ことうけはもぬけの口弁
ねえどうして 本音を話して
「少年の妄言」としわがれた卜占の号令
変わってしまっても
墨蹟の想念
ことうけの概ねの焦点はもぬけ
ねえ、続編を聞かせて
壮年の憧憬と事切れた往昔の共鳴よ
戻ってと願っても
早計な意思を妄言みたいだと
到底思えなかった少年時代の
道程とその帰路 構成は不明瞭
もうええわっていいつつも豹変した君の
盲点だらけで去勢を張る君の
道程の上映を呆然と見ているのです
- 作詞
横田檀
- 作曲
横田檀
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- 1
NEW SKIN
Blume popo
- ⚫︎
少年時代 (2024 master)
Blume popo
- 3
逃現郷
Blume popo
- 4
まなざし
Blume popo
オルタナティブロックバンド、Blume popoによる4年ぶりのep、『Body Meets Dress』。活動休止&再開を経て、活動形態を大きく変えたBlume popo。本作はBlume popoの第二章の一作目のepであるとも言える。
Blume popo第二章の作品における特徴の一つはコンポーザーである横田がドイツ・デュッセルドルフに拠点を置き、その他メンバーは日本に拠点を置くという、国境を超えた二拠点での活動にある。4曲目の「まなざし」に見られるグリッチーなエレクトロサウンドの背景には、ドイツのリアルタイムな音楽カルチャーからの影響が見てとれるだろう。これまでも電子音楽の要素を独自に解釈し、ポストロックの文脈に落とし込んできたという側面も持つBlume popoであるが、今作『Body Meets Dress』では『NEW SKIN』で使用されるチョップドボーカルや『まなざし』のグリッチコア的な編曲から、彼らのさらなる電子音楽への傾倒が見てとれる。
しかしサウンドはあくまで重厚なバンドアンサンブルにこだわり、『少年時代』や『逃現郷』などではこれまで彼らが積み重ねてきた珠玉のオルタナティヴ・サウンドが体験できる。Blume popoによるこのような絶妙なバランス感のサウンドメイクの裏側には、彼らをバンド結成当初から支え続けるエンジニア、田村雄平がいる。
本作『Body Meets Dress』でBlume popoが描こうとしたテーマは自己同一性、および自我についてである。彼らの問いは「”私”はどこまでが”私”であり、それは一体何が規定するのか」ということだ。この問いに対する一つの象徴が”NEW SKIN”であり、他者からの”まなざし”であり、”少年時代”の原体験であり、その問いの先にある憧憬の地が”逃現郷”である。
このテーマで作品を作るにあたってBlume popoに大きな影響を与えたアーティストがいる。『Body Meets Dress』というタイトルは、そのアーティストによる作品からの引用だ。
カバーワークはドイツ・ベルリンを拠点に活動する写真家、Taichi Hishikawaによるものだ。ジャケットに写る、曖昧な光にゆらめく像は、Blume popoの哲学を象徴しているようだ。
シューゲイザーやオルタナティブをバックボーンとし、8年間のキャリアで身につけた揺るぎないBlume popo独自の音像に、本作ではさらに磨きがかけられ、リスナーはこれまで以上に高い解像度で作品を受け取ることができるだろう。
アーティスト情報
Blume popo
滋賀県発 5ピース女性ボーカル オルタナティブロックバンド
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