飛行章のジャケット写真

歌詞

白群

飛遥

吐く息は冷たく

吹く風は生暖かい

ふたつの気流が

溶け合ったり

合わなかったり

淡く

青白い陽炎を残して

人も

猫も 飛行機雲も

遠く帰る

帰る…

でもわたしは

まだ帰りたくはない

どこか宛がある

わけでもない

それでも影を伸ばして

居場所を探し続けて

甘い街に溶ける

白線は

風がいたずらに通った軌跡

わたしも真似をして

いたずらに辿っていく

生まれたての私たちは

色鮮やかな群青を

こころに

未来に

その眼に

持っていたのでしょうか

誰のせいにも出来ない世界の流れに

歌を乗せて

乗せて

遠い日の香りに揺られて

もうここに

留まることも出来ないよ

それでもわたしは

まだ

帰りたくはない

どこか宛がある

わけでもない

いたずらに日を満たして

時代に流され続けて

淡い街に溶ける

今日も夜に見つからないように

人混みのネオンに隠れている

日常から逃げた

群青なんてなかった

  • 作詞

    飛遥

  • 作曲

    飛遥

  • プロデューサー

    飛遥

  • レコーディングエンジニア

    飛遥

  • ミキシングエンジニア

    飛遥

  • マスタリングエンジニア

    飛遥

  • ギター

    飛遥

  • ベースギター

    飛遥

  • ドラム

    飛遥

  • ボーカル

    飛遥

  • バックグラウンドボーカル

    飛遥

  • ピアノ

    飛遥

  • プログラミング

    飛遥

飛行章のジャケット写真

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鳥に憧れた魚。
水をかき分け眩しく揺れる水面へ勢いよく飛び出すと、からだが宙に浮く瞬間がある。
真っ青な景色からガラッと世界が変わる。
呼吸も、皮膚も眼も全て苦しいのに、その世界をもう一度見たいがために、何度も何度も飛び出して、何度も落ちる。
水面での長い一瞬、僕よりもずっと高く飛ぶものが見えた。憧れた。嫉妬もしたし、また負けじと何度も繰り返し飛んだ。
けれど届かなかった。
よく、そんな夢を見る。
僕の前世はきっと魚かなんかだったのだろう。
あぁ、まるで僕みたいじゃないか。

アーティスト情報

  • 飛遥

    シンガーソングライター、トラックメイカー、作編曲家、作詞家、ピアニスト。 ピアノ講師である母のお腹の中にいる頃から音楽に触れる。 東邦音楽大学卒業後、2022年よりソロ活動を開始し、Single「蛍の約束」をはじめとする作品を次々とリリース。2024年12月3日に1st Album「飛行章」をリリース予定。 自由自在なピアノと青く透き通った歌を乗せた魔法のような音楽。作詞作編曲、プロデュースからミックス・マスタリングまで全てを手掛け、研ぎ澄まされた感性で遊び心溢れる仕掛けを楽曲に吹き込んでいく。 現在、自宅の秘密基地を育てながら、2025年2月2日に開催される【2ndワンマンライブ "飛遊 飛游/ヒューヒュー" 】に向けて活動中。

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